第六百七話 やっと終わったその十
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「それでね」
「こうしたこともあるんだ」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「マウリアではね」
「そういうことだね」
「それでね」
「こうしてだね」
「普通にね」
「怪獣映画になるんだ」
「うん、それで街を破壊しても」
巨大化して戦っていてもだ、ホームズ達も何時の間にか外に出ていて戦いを見守っている。それも笑顔で。
「いいんだ」
「街を壊しても皆応援しているね」
「悪と戦っているからね」
「いいんだ」
「それならね」
「ううん、突っ込みどころがあり過ぎて」
シッドの口調はしみじみとしたものになっていた。
「もうね」
「突っ込めなくなった?」
「逆にね」
そうなったとだ、兄に答えた。
「しかもお互い武器を使って武器から鎌ィ足や光線放って」
「それで目や口からもね」
「飼い光線や炎も出して」
「物凄いバトルで」
それでというのだ。
「凄いね」
「壮絶な戦いだね」
「まさに一進一退の」
「観て損のないバトルだね」
「迫力があって」
「推理ものでなくなってるけれど」
「それでもね」
「あっ、カーリー女神が勝負に出たわ」
ここでエイミーが言った、見れば。
カーリー女神は突進した、そして。
ラーヴァナに対して乱舞の様に十本の腕だけでなく足も使って派手な攻撃を浴びせた、それはまさに女神の舞だった。
その乱舞の後でだった。
カーリーはラーヴァナに噛み付いた、そして。
血を吸いはじめた、トムはそれを観て言った。
「カーリー女神ってこうしたことするね」
「神話でもあるんだね」
「血が地面に落ちたらそこから分身が出る敵と戦って」
「その血を飲み干してやっつけたんだね」
「そうするけれど」
それでもと言うのだった。
「吸血鬼みたいだね」
「はっきり言ってそうだね」
「うん、けれどね」
「それでもだよね」
「こうしてやっつけるのもね」
これもというのだ。
「やり方だね」
「マウリアの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「これはこれでね」
「いいんだ」
「マウリアだとね」
この国ならというのだ。
「吸血鬼でもいいんだね」
「吸血鬼っていうと」
エイミーはこう言った。
「悪役の定番よね」
「味方の場合もあるけれどね」
「モンスターで出てくるわね」
トムに話した。
「よく」
「結構強いね」
「そうだけれど」
「マウリアだとね」
「女神様でもなのね」
「もう堂々と血を吸って」
そうしてというのだ。
「やっつるんだね」
「それで応援されているわね」
「頑張れってね」
街の人達にだ、主人公達を含めて。
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