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八条学園騒動記
第六百七話 やっと終わったその八

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「迫力はあるね」
「特撮だからね」
「今工場吹き飛んだけれど」
 シッドもこのことを指摘した。
「あそこにいる人達は」
「皆死んだだろうね」
「やっぱりそうだよね」
「今カーリー女神刀でビルを真っ二つにしたけれどね」
 トムはその場面を話した。
「横に一直線に」
「それでビルの上落ちたね」
「そこにいた人達もね」
「皆死んでるね」
「さっき切ったの意味不明だけれど」
 試し切りの様なものであった。
「それでね」
「大勢の人が死んでるよね」
「間違いなくね」
「物凄く迷惑だね」
「人間にとってはね」
「というか真犯人観念しないんだ」
 シッドはこのことに首を傾げさせた。
「真犯人って普通動かぬ証拠突き付けられたら観念するね」
「あっ、事実は違うよ」
 トムはシッドに現実の話をした。
「実は動かぬ証拠を突き付けられてもね」
「観念しない証拠あるんだ」
「あれこれ言い逃れてね」
「そうなんだ」
「ネットでも文体が同じでも証拠にならないとか自分じゃないとか言い張ってね」
「悪事認めないんだ」
「それで悪事がばれても」 
 例えそうなってもというのだ。
「知らない人を騙し続けたりはっきり判決みたいなのが出ても」
「判決には従わないんだ」
「それで好き勝手を続ける人もね」
「いるんだ」
「世の中にはね」
「もうそんな人はアクセス禁止にするしかないね」
「ああ、例え一つのアクセス禁止にしてもだよ」
「パソコンが駄目なら携帯とかで」
 シッドもこのことはすぐにわかった。
「悪事続けるんだ」
「その判決や処罰は不当だって言ってね」
「世の中そんなのもいるんだね」
「いるよ、まあそうした人もいるし」
「現実にもだね」
「マウリアの推理映画だとね」
「真犯人が動かぬ証拠を突き付けられたら」
 トムに問うた。
「そこからなんだ」
「こうしたね」
「バトルになってなんだ」
「主人公が真犯人を倒して」
 そしてというのだ。
「終わるのが定番なんだ」
「最後はアクションなんだ」
「それで特撮になる場合もね」
「今みたいにだね」
「あるんだ」 
 そうだというのだ。
「これがね」
「そうなんだね」
「娯楽に徹しているから」
 全てはそれに尽きた、楽しめればもうある程度以上の無茶苦茶はどうでもいいということであるのだ。
「だからね」
「こうした展開もだね」
「普通で」
 それでというのだ。
「いいんだ」
「そういえばマウリアの人達は普通に観てるわね」 
 エイミーは視聴している彼等を見た、見れば連合の者達はこの展開に誰もが唖然となっているがマウリアの者達は平然としている。
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