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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(3)〜最高評議会VS同盟弁務官団〜
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レブレッゼ基地司令官と防衛部が指揮を取る。これは帝国軍による察知の危険性を減らすためである、総合的な調整は専門家に任せるべきだ」
 縦深の面々に視線を送り、カーティスはウインクをした。
「叩き台としてはこんなところだろう、如何かな?我らが議長」

「なるほど、なるほど、どうだね?トリューニヒト国防委員長」

トリューニヒトは深く息を吸うと静かな微笑を浮かべて答えた
「ご下命とあらば、その場合は重火力部隊を優先して送ります、指揮官および幕僚の選任は地上軍総司令部と統合作戦本部と共同で進めております」

「シトレ本部長はどうだ」「ご指示とあらば、常備地上軍(レギュラー・アーミー)の能力は疑いません、適度な増援であればセレブレッゼ中将とヴァンフリートにとって必ずや力になると信じます」
 シトレは自信に満ちた顔で受け答えをする。

「財務委員長としましては過剰な出費に反対しますが、議長が必要であると判断するのであれば――」
 能う限りは、とレベロは肩をすくめて見せた。

 あぁなるほど、とリヴォフは内心舌打ちをした。ここまで“台本”の通りか!
「なるほど、それではヴァンフリートと縦深の諸賢はこれで納得していただけるかね」
 サンフォードの微笑に普段の押しの弱さはなかった。
 アンドムから目配せを受けたロムスキーはにこりと笑って答えた。
「喜ばしいことだ、“同盟軍の不足を構成邦軍が補う”のは同盟の連帯を示すにはいい機会となるでしょう。“構成邦軍が同盟全体の為に血を流す“ことになるのだから」
 サンフォードは返事をせず、立ち上がり手を差し伸べた、ロムスキーとアンドムも立ち上がり、サンフォードと握手を交わす。にこやかに、友好的にだが互いの緊迫した空気は隠しきれていなかった。
 こうして【民主主義の縦深】はひとまず大仕事の役目を終え、4時間後に正式に最高評議会議長ロイヤル・サンフォードの署名により予備軍の動員が決定された。

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