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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(3)〜最高評議会VS同盟弁務官団〜
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運命共同体である、それだけは断言する」
サンフォードはぎこちなく――本人は重々しく、のつもりかもしれないがリヴォフ達にはそう見えた――頷いた。
「トリューニヒト国防委員長,君はどう思う」
「国防委員会としては首脳会議の要請を重く受け止めつつ構成邦軍の動員には反対します、手間はかかりますがより堅実な手段として同盟地上軍部隊の動員を追加予算で行うべきです」
「追加予算があればできるのかね?」
レベロが疑わし気に尋ねるとトリューニヒトは片頬を吊り上げながら弁舌をふるう。
「軍は予算の範囲でしか動けません。しかし、予算をいただければ我々の仕事は確実にこなします。委員会部局と地上軍総司令部に概算と計画を作らせました」
シトレは一瞬、誤って唐辛子を噛んでしまったかのような顔をするがトリューニヒトは反応せず、洗練された手つきで端末を操作し、データがそれぞれの端末に表示された。
「‥‥‥データ通りにいけば問題ねぇな」
リヴォフは顎を撫でる。
「だが本当は慣熟訓練の期間はもう少し必要だろう、寒冷地だぜ?兵器の使い方すら異なる」
「寒冷地訓練は元より積んでおります、現地でも訓練を行いながら防衛準備を整えれば問題ないと参謀たちは判断しています」
そうかい、リヴォフは頷き、背凭れに身を預けた。
「リヴォフ弁務官のおっしゃる通りです。今から動員を始めるよりも、統合作戦本部としては、構成邦軍の動員の提案に賛成します。戦闘部隊の司令部を4=2基地に迅速に配属させ、同盟軍の生え抜きが構成邦軍と現地駐留軍の合同で訓練と組織再編を進めます」
シトレは如才なく口をはさむ。
だが財務委員長のレベロは冷ややかな反応を返す。
「財務委員会としては反対です,必要なら現有戦力のみで対応できるのでは?わざわざ定員外の兵隊を動員し、訓練まで行う必要は感じられませんな。必要であれば派遣兵力から陸戦隊を下ろせば良い」
「宇宙軍の陸戦隊は重火力の運用経験は少ない、更に極地に近い寒冷地という特殊な環境における防衛戦に使うだと?筋が違うだろう、リヴォフ弁務官の指摘は軍隊を動かす疎かにしてはならない基本のキだよ」
トリューニヒトはレベロの意見をわざとらしく鼻で笑った。
「必要なのは”同盟政府の”地上軍だ。構成邦軍の献身には常々敬意を抱いているが周辺国の軍を?き集めても運用の混乱は必須だ、自身の基盤の面子にこだわって正当な運用を損ない、構成邦軍の血を流させるのは筋が違うのではないかな」
シトレはトリューニヒトにもレベロにも反論せず目を瞑り沈黙している。
「トリューニヒト国防委員長、言葉が過ぎるのではないかと」
カントロヴィチ安全保障補佐官が神経質そうに瞼をさすりながらいった。
「レベロ財務委員長に申し上げたいが同盟の予算はど
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