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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(3)〜最高評議会VS同盟弁務官団〜
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を担い、同盟弁務官総会議長を兼務する。同盟弁務官の首席、同盟政界最古参の古狸だ。
「国防委員会としても【交戦星域】の手際の良さには驚くことも学ぶべきことも多いですな――厳しい指摘も数多くいただきますがゆえ」
国防行政を司る政権の花形、国民共和党の新風と注目され、称賛も批判もサンフォードの数十倍浴びせられているヨブ・トリューニヒト国防委員長。
「――イゼルローン要塞の奪取は同盟の悲願であります、現状の問題を解決するに構成邦が尽力をするのであれば”適切な形で”協力せねばなりませぬな」
自由党党首にして財政金融を握るジョアン・レベロ財務委員長、【交戦星域】の天敵にして同盟民生物価の守護天使である。
「はい、そして本日はあくまで首脳会議の声明と弁務官方の提案に対する調整会議です。
国家安全保障小委員会
(
S N S
)
において承認が必要であることはお忘れなく」
そして三党連立政権の調整を行う苦労人にして最高評議会評議会事務総局を司る “政権の番頭”サダノリ・マクドノー最高評議会書記。
「昨年の”ロボス演習計画”が11月に終了してから再び私掠艦隊が増大しています。
つまり――イゼルローン要塞は機能を取り戻したとみるのが妥当かと」
サンフォードの側近として保守派のトリューニヒトとリベラル派のシトレの仲介を行い、議長安全保障補佐官パヴェル・カントロヴィチ。最高評議会議員の一部で構成される
国家安全保障小委員会
(
S N S
)
の運営を担当する統計学者であり対帝国OSINTの重鎮でもある。
「軍の現場を知るものはみな、【交戦星域】の住民たちを頼りにしております、庇護の対象ではありますが同時に頼れる友人でもある。まさに民衆共和制の在り方でしょう」
にこやかに語るのはただ一人軍服を纏っている黒人の男、シドニー・シトレ統合作戦本部長だ。最高評議会議長の保持する国軍統帥権の権能を輔弼する中枢の面々である。
「我々は――」
ヴァンフリート民主共和国同盟弁務官、アンドムは最高評議会の面々を相手にしてもゆったりとした口調を崩さずない。
「我々は世辞も論争も求めていない、求めているのは祖国の安全に対する保障だ。その場しのぎではなく今後とも同盟領への侵攻を打破しうる保障だ。ヴァンフリート人民の元帥たるモハメド・カイレとその政府の代議者として、そしてとして私は真正なる保証を求める」
「アスターテの弁務官として俺も同意する」
「ティアマト民国の弁務官として同様に、我々にとっても悲願の時は近いのです」
本土を失ったアスターテのリヴォフとティアマトのアリシアも同調した。
「エル・ファシルは――」
サウリュス・ロムスキー弁務官は温和な笑顔を浮かべたままだ。
「――二度と侵されてはならない、そして帝国軍の侵攻に対し、我々は
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