第四百五十七話 空美町の者達その三
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「そういうの?」
「この場合は覇気だな」
「そうなるな」
ハーピー達は幼女に答えた。
「若しくは闘気か」
「そういったものなの」
「そうなのね、私もこの人達は強いってわかるけれど」
幼女もというのだ。
「本当にね」
「この娘もエンジェロイドなんだな」
桐生は幼女の背中の三対の翼を見て察した。
「そうなんだな」
「カオスよ」
幼女は桐生の言葉に微笑んで答えた。
「これから宜しくね」
「こっちこそな」
「エンジェロイドの娘も結構多いな」
万丈はハーピーやカオス達も見て述べた。
「何人かいるって聞いてたけれどな」
「後はダイダロスがいます」
智樹は元の等身で答えた。
「ここにはいないですが」
「ダイダロスはお屋敷の中にいるよ」
カオスが言ってきた。
「美香子や義経達とね」
「そうなんだな」
「それで中に入るのよね」
「ああ」
その通りだとだ、智樹はカオスに答えた。
「これからな」
「じゃあ入ろう」
中にというのだ。
「お屋敷にね」
「そうするか」
「ああ、これからな」
「じゃあお邪魔するな」
猿渡もその言葉を受けてだった。
ライダー達は屋敷の中に入り美香子達がいるという居間に向かった。だが屋敷の中もかなりだった。
広く万丈はこう言った。
「屋敷の中も相当広いな」
「迷路の様ですね」
「まさにそうですね」
鷲尾兄弟が応えた。
「部屋は多く廊下は様々に分かれていて」
「まさに」
「俺何度も迷ったんですよ」
智樹が鷲尾兄弟に話した。
「それで間違えて会長の着替えの場に入って」
「殺されかけたのですね」
「そうなったのですね」
「はい」
真顔での返事だった。
「笑顔で全裸で逆さ磔にされました」
「極刑ですね」
「それはまたかなりですね」
「本当に死ぬかと思いました」
実際にというのだ。
「あの時も」
「あの時もですね」
「智樹君も大変ですね」
「そうです、その後そはらには蹴り飛ばされましたし」
「それはとも君が悪いのよ」
そはらはバツの悪い顔で答えた。
「会長の着替え見るから」
「わざとじゃなかったぞ」
「わざとじゃなくてもよ」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「蹴らないといけなかったのかよ」
「ええ、あの時はね」
「逆さ磔でいいだろ」
「それでもよ」
「私は逆さ磔でかなりだと思いますが」
内海は真顔で述べた。
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