第三章 リベン珠
第31話 神達との邂逅
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位の代物である。
更には首には首輪が嵌め込められていた。どうにも如何わしい想像に結びついてしまいそうなアクセサリーだ。
下半身はスカートであった。だが、それすらもこのヘカーティアは奇抜な物を選んでいたのだ。まず、赤、青、緑という三原色で構成されたカラーリングに加えて、ご期待通りと言わんばかりにご丁寧にその丈も短かいミニスカートであった。彼女程短いスカートにしている者は恐らく幻想郷には存在しないだろう。
加えて、何と裸足であったのだ。無論彼女の場合は、元気に外を走り回る腕白さではなく、率直に言うと『痴女』というワードに結びついてしまう様相となっている。
他にも彼女には鎖の先に地球、月、そして見覚えの無い惑星を模したかのような球体が付いたアクセサリーが身につけられており、どういう原理か、それらが宙を浮き彼女の周りに漂っていたのだった。
その超常的な光景も目を引く話題だったが、勇美が一番ヘカーティアに惹かれたのは他でもなかった。
「えっちいお姿の女神さんですねぇ……♪ どうか、私といつか一緒に寝て下さい♪」
「勇美さん、何言ってるんですか!?」
と、勇美はエサを前にした犬の如くハアハアと息を上がらせながらヘカーティアに迫っていたのだった。当然鈴仙はそんな彼女に引いてしまう。
いや、実際勇美にとって彼女は恰好のエサであるようだった。これ以上は中々ないご馳走を目の前にして引いてなるものかといきり立っているようである。
そんな勇美を目の前にして、ヘカーティアはやんわりと言った。
「まあまあお盛んな事ね。それは、私達に勝ったら考えてあげなくもないわよ」
「あなたもあなたで許可するんですか!?」
鈴仙はいともあっさりととんでもない約束をしてしまうヘカーティアにも戦慄を覚えるのだった。
対して、勇美のヘカーティアを前にして上がった熱は尚も覚める事はないようだ。
「それに加えてヘカーティアさん、随分とお短いスカートをお履きになるようで」
「まあ、これや裸足は私のポリシーだからね……」
そう言ってヘカーティアはドヤ顔をして見せる。そんな色々と堂々としすぎたヘカーティアを見ながら勇美はこう思う。
(やっぱりフォルトゥーナ様といい、女神様って女神様なだけあって計り知れない魅力があるね)
思いながら勇美は考えるのだった。このような魅惑的な者にはフォルトゥーナと同様に『様』付けで呼ぶべきだろうと。と、言う事で思い立ったら吉日である。
「あの、今からあなたの事を『ヘカーティア様』と呼んでいいですか?」
「私は様付けのような他人を縛るのは性に合っていないけど、あなたがそう呼びたいなら好きにすればいいさ」
「ありがとうございます〜、ヘカーティア様♪」
そう言う勇美の表情は実に恍惚としたものとなっていた。魅惑的な女神と二人も
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