始まりから夏休みまで
それぞれのサーヴァントの話
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見ようと思ったら隠されてしまった。
チラッとは見えたけど、なんかペンとかそういうやつ。
色んな色のマジックみたいなのとかいっぱい種類があったけど、もしかして舞くん
「絵、描くんだ?」
「…!」
特に驚くようなこともしていないのに、びくっと怯える舞くん。
「舞くん、絵描くの好きなの?」
「す、好きというか…好きだったというか…その…また、絵を描こうかなって。」
そのとき舞くんが漏らした好き"だった"。"また"絵を描こうかなというワード。
それが妙に、ボクの中に残った。
「だった?じゃあ今は描いてないの?」
「な、なんでもないです!!」
絡むボクをやや乱暴に突き飛ばし、舞くんは逃げてしまった。
あれ…?
もしかしてボク、聞いちゃいけないこと聞いちゃった。
「…仲良くしたいのはホントの気持ちなんだけどなぁ。」
逃げていく舞くんの背中を見ながら、ボクはそう呟く。
うん。"会長"の命令に従ってボクは時々フォーリナーのマスターを監視してくれと頼まれてる。
セイバーやルーラー、バーサーカーとかと違ってボクは弱いし、それくらいしか出来ることないから。
だから仲良くしておけばあれこれやりやすいけど、それは命令のためじゃなく本当に仲良くしたいから。
絶対仲良くなれると思うんだよね、ボクと舞くん。共通点多そうだし。
でも、気になるなぁ。
絵を描いてたって言ったってことは、今は描いてないってことでしょ?
なんでやめたんだろう。好きなら続ければいいのに。
それに、本気で怯えてた表情してたけど…あれはもしかして絵に関して心の底から何か嫌なことでもあったのかもしれない。
とはいっても、いくら考えたところで基本的にはボクの憶測だ。
彼とはいっぱい話がしたい。
それに、きっとまた会えるだろう。
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