始まりから夏休みまで
それぞれのサーヴァントの話
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援してるからな。何か助けが欲しかったら言ってくれ。」
「いらねぇから!!」
どこにいても母さん、もしくは父さんがどうなのかと聞いてくる。
もうたまったものじゃない。
「おいどこ行くんだ?」
「風呂!もう入って寝る!」
「え、おいちょっと待て暮馬!」
呼び止めようとする父さんだが無視。
口を開けば巴さんとはどうだとか巴さんとはどこまでいったんだとか巴さんの事ばっかりだ。
もう嫌だ。こういうイライラは風呂に入って汗と一緒に流してサッパリしてしまおう
脱衣カゴに服を投げ入れ、何も隠さぬ生まれたままの姿で風呂の扉を開けたわけだが…。
「…。」
「…。」
先客がいた。
母さん?違う。勿論紗良でもない。
「あ、あ、あの…」
「暮馬…さん?」
巴さんだった。
「あああああの、あのホントゴメン!!」
慌てて閉める。
なんだ…脱衣カゴをよく見れば巴さんの服があるじゃないか…。
それにどうして電気ついてるの疑わなかったんだ。
もっとよく周りを見ろって昔から怒られてるだろ俺…。
それにあれだ。父さんが呼び止めたのは進展の話じゃなく、ただ単に今巴さんがお風呂に入ってるから止めようとしただけだったんだ。
人の話をあまり聞かないのはお前の悪いクセだぞって、それも昔から怒られてたっけ…。
「…やっべぇ…どうしよ…。」
それから慌てて服を着直し、逃げるように自室へと飛び込む。
なんだこれ…なんだよこれ…俺何ラブコメ主人公みたいなえっちなトラブル起こしちゃってんの…?
「見ちゃったな…。」
湯気で視界は悪かったけど、その時見た光景は脳裏にしっかりと焼き付いて離れなかった。
シャワーを浴びていた巴さん。すべすべとしていて、シミ一つない綺麗な肌。
色気のある背中に丸みのあるお尻、それに…。
「ピンクのやつ…見えちゃった、よな…。」
横からちらりと見えた胸のてっぺん…
ああだめだ…忘れられない。
必死に忘れようとしても脳がそうさせてくれない。
ここはその…もう…あえて一回抜くしか
「暮馬さん…?」
「うわあああああああああ!!!!!!」
箱ティッシュに手を伸ばそうとしたその瞬間、ドアが開き巴さんがお邪魔してきた。
「と、と…巴さん!?」
「その…よろしいでしょうか?」
そう言い、お風呂上がりの巴さんは俺の部屋に入ってくる。
「え、え、あの…さっきはホントにごめん!!」
「いえ…巴は気にしておりませんので…。」
俺の前に正座する巴さん。
風呂上がり後特有の上気した肌が、なんとも色っぽく見えた。
ともかく、今の俺には毒過ぎる。
「その…暮馬さん。」
「あ、はい…。」
「その…お願いがあるのです。」
「お
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