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Fate/imMoral foreignerS
始まりから夏休みまで
それぞれのサーヴァントの話
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でなんかもううまくいかないんだよな。

「そうだ巴さん。明日ショッピング行かない?」
「しょっぴんぐ…ですか?」
「うん。巴さん現代のファッションに疎いでしょ?それにいつまでも部屋着がお兄のクソだっさいジャージってのも嫌だと思ってさ。ね?色々買いに行こうよ!」

だっさいってなんだだっさいって。
にしてもこうして巴さんが家に来てから、紗良ははしゃぎっぱなしだ。
なんて言うんだろうな。お姉ちゃんが出来たみたいな感じというか、まぁでも巴さんさんもこうして家族に溶け込めて安心した。

「というわけで母さん!お金貸して!」
「しょうがないわね。巴ちゃんの為だし今回は特別に貸してあげるわ。」
「ありがと!高校入ったらめっちゃバイトして全部返すからさ!!」

そういい、紗良は巴さんをひっぱり自分の部屋へと言ってしまった。
多分部屋にあるおびただしい数のファッションカタログを見せるんだろう。

「はぁ。」

半ば呆れながら、俺も部屋に戻ることにする。
ゲームでもやるか、と思ってたら

「で、どうなのよ?」
「わぁ!?」

母さんが耳打ちしてきた。

「ど、どうって何が!?」
「巴ちゃんと、上手くいってるの?」
「上手くって別に…どうだっていいだろ。」

実は俺の家族、何を勘違いしているのか巴さんと俺をくっつけようとしている。
確かに巴さんは好きだが、正体はサーヴァント。
彼女なんかになれるわけないしそもそも俺みたいな軟弱男、巴さんのタイプではないだろう。
てかその前に巴さんには義仲様いるし。

「にしてもホントにびっくりしたのよ。まさかアンタが女の子連れてくるなんてね。」
「別にいいだろ。困ってたから助けてあげただけだし…。」
「そう、実はお母さんも都会に出て困ってたところをお父さんに助けられてね。」
「その昔話はもう聞いたって。」

もう何十回と聞いた話をテキトーに聞き流し、俺は自室に戻る。
紗良の部屋からは「巴さん、これとかめっちゃ似合うと思うの!」とか「これ良くない!?あ、これ私も買っちゃおうかな!お揃いにしない!?」とかテンション上がりっぱなしの声が聞こえる。
時々「なるほど…」とか「奥深いのですね。現代のふぁっしょんというのは…」という巴さんの感心した声が聞こえた。

?

「なぁ、どうなんだ?」
「何が!?」

夕飯の後、ボーッとテレビを見ていたらいきなり父さんが隣に座り込んで何か聞いてくる。

「何がって、巴ちゃんに決まってるだろ。」
「あのさ、父さんも母さんも気にすることじゃないだろ!」

巴さんが家に来てからいつもこうだ。
進展を気にしまくる両親。
だからそういう関係じゃないって何度も説明するが両親は全く聞いてくれない。

「お父さん、応
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