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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第78話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 前編
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いますが、顔を見たら多分驚くでしょう。


 そもそもなぜこんなことをしているのかというとドライグの発言が切っ掛けでした。神器のコントロールに悩んでいたギャスパー君に『吸血鬼なら赤龍帝の血を飲めば強くなれるかもしれん』とアドバイスをしたのです。


 ギャスパー君はハーフ故なのかあまり血が好きでないため最初は血を飲むのを嫌がっていたのですが、試しにとイッセー君が指をナイフで軽く切って血を出すとギャスパー君はまるで発情期が来たかのような雌の顔をしてフラフラとイッセー君の元に向かいました。


『な、なんでしょうか……イッセー先輩の血の匂い……凄く美味しそう……!』


 目を輝かせながら涎を垂らすギャスパー君は今までのか弱そうな雰囲気が一変してまるで捕食者のようでした。そしてギャスパー君はイッセー君の血を指ごと口に入れて血を吸い始めたのです。


『す、すごく美味しいです……!指でこれなら……』


 ギャスパー君はイッセー君の指から口を放すと今度はイッセー君を押し倒して首に噛みつきました。


 それを見たわたくし達は何故かイッセー君を取られたような気がしてショックを受けました。だってあんな事わたくしだってしたことないのに……!


 小猫ちゃんだけは「ギャー君もやりますね」と冷静に言っていました。


 それからギャスパー君は神器のコントロールが少し良くなってきたので効果はあったそうです。ただグルメ細胞も宿しているイッセー君の血は場合によっては毒になるかもしれないと言う事で少量だけ吸わせる為に首から吸わせていますの。


 首の方が危ないんじゃないのか、と思われるかもしれませんがギャスパー君の牙ではイッセー君の首の筋肉を貫通することが出来ません。最初の不意打ちも首を必死に吸うだけで血は吸えなかったようで『うぅ……イッセー先輩のは太すぎて吸えません……』と泣いていました。


 ……セリフがちょっと卑猥ですわね。


 まあそれでイッセー君が力を緩めて漸くちょっとだけ血を吸えるらしいので首から吸うことにしたのです。あと指だとギャスパー君が暴れた時にナイフやフォークになって彼の口内を貫通してしまう恐れもありますから。


「んちゅ……ぺろ……けぷっ……」


 血を吸えて満足したギャスパー君はイッセー君から離れました。イッセー君は垂れていた血をタオルで拭いて筋肉を締め付けて傷口を塞ぎました。


「しっかしそんな俺の血は美味いのかねぇ。流石に人間の血は味が分からないがそんなに美味しそうに吸われると俺も味わってみたくなってきたぜ」
「血が食材の猛獣っているの?」
「いるぞ。例えば『ブランデータイガー』っていう虎は血に毒を持っているが100年生きると熟成されたブランデーに
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