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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第78話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 前編
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しかしわたくしの目論見は外れてしまいます。なんとイッセー君はフォークを盾のように出して火雷大神を防いでしまったのです。
「ぐぐぐ……うぉぉぉぉっ!」
拮抗していた火雷大神とフォークシールドは大きな爆発を起こしました。
「イッセー君!」
わたくしはイッセー君の元に駆け寄りますが彼は手を痛そうに振っているだけで怪我などはなさそうでした。
「あー、痛ぇ……やっぱりまだ練度が足りていないか」
「イッセー君、大丈夫ですの?」
「ああ、大丈夫です。しかしまさか朱乃さんがあんな技を編み出していたと思っていませんでしたよ、咄嗟に赤龍帝の籠手でフォークシールドを強化したがそうじゃなかったら惜し負けていました」
「それはイッセー君が手加減をしてくれていたからじゃ……」
「いや、あの一撃には驚きましたよ。朱乃さん、本当に強くなりましたね」
クシャッと頭を撫でられてわたくしは顔を赤くしてしまいます。イッセー君はよく小猫ちゃんの頭を撫でていますが最近はわたくしの頭も撫でてくれますの。子供扱いというよりは恋人を甘やかせてくれている感じなので嫌じゃないしとても安心できます。
「んっ……でもわたくしも驚きましたわ。まさかフォークをシールドとして使うなんて思いもしませんでした」
「今までの俺はグルメ細胞の回復や赤龍帝の鎧に頼っていて防御がおろそかになっていましたからね。ですがグリンパーチやトミーロッドは俺の鎧を容易く貫いたり回避できないほどの速度で攻撃してきた。いずれ生身で出会うヴァーリはこの二人よりも強いはずだ」
イッセー君はかつて失った指を見つめながらそう言いました。
「だからこれからは防御も鍛えていこうと思ったんです。もし俺に何かあれば皆が悲しむし、朱乃さんにも心配をかけたくありませんからね。それにもうあんな無茶をしてほしくないですから」
「イッセー君……」
イッセー君はそう言ってわたくしの頬を撫でてくれました。彼が言っている無茶というのは豪水を飲んだことですね。
「もうあんな無茶はしませんわ。リアスにも強く言われましたしイッセー君を悲しませてしまっては意味がありませんもの」
「ええ、その為にはお互いが成長していくしかないです。だから皆で……そして二人で強くなっていきましょう。朱乃さんがいてくれれば俺はもっと強くなれます」
「わたくしも同じ想いですわ……」
わたくしはイッセー君の愛情を感じ取りながらうっとりと彼を見つめていました。イッセー君はわたくしを抱き寄せて強く抱きしめてくれました。わたくしはイッセー君の顔を見つめて彼の頬に手を添えました。
「イッセー君……」
「朱乃さん……」
そのまま徐々にお互いの顔
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