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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
脱出と救出
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ツは仲間に切り刻まれながら死ぬんです!」
男の腕を捻りながら、家族の言葉に考えるリュカ…
「う〜ん…そうだな!逃げられるチャンスがあるのかもしれないな!」


リュカは男の両腕を、背中側にねじ上げ立たせると、男を先頭に牢獄を奥へと進む。
数ある牢屋の殆どには、生きた人間は居らず、辛うじて2人だけが生き残っていた。
「アルル…最後の鍵で…」
リュカの指示を受け、アルルが牢屋の戸を開ける。
中には、長時間に渡りレイプされたと見られる女性と、やはり長時間拷問された男性が横たわっていた。
アルルは女性に、ティミーは男性に近付き、ベホイミで傷を癒す…


話を聞くと2人は夫婦で、しかも夫は元兵士…
「何故、兵士の貴方が投獄されたのです?」
「それがよく分からないんです…町の者から聞いた『ラーの鏡』の情報を王様に伝えた所、急に激怒してテロリストにされました…妻まで捕らえて…」
そう言うと、優しく奥さんを抱き寄せ涙する…

「ラーの鏡…それは何処にあるのか分かりますか?」
「えぇ…サマンオサから南東にある洞窟の奥に…」
リュカの顔に笑みがこぼれる。
「よし…それがあれば、あの王様がモンスターであると証明出来るぞ!ティミー、アルル…これで無実の人を傷つけずに、この国を救う事が出来るはず…ともかく、此処を脱出してラーの鏡を入手しよう!」
アルル達全員に、安堵の気持ちが広がる…
まだ危機を脱したわけでは無いのだが、リュカが言葉にすると真実に聞こえてくるのだ!


隠し通路は確かにあった!
リュカは男の腕を後ろ手にねじ上げながら、その隠し通路へと進んで行く。
すると其処には2つの独房があり、片方には中年の男がベットに横たわっている…
助ける為、鍵を開けて近付くリュカ達…

「へ、陛下!?」
先程助けた元兵士が、衰弱しきった中年を見て驚き叫ぶ!
「陛下って…この国の?」
元とは言え、この国の兵士が陛下と声を掛けているのだ…こんな間抜けな質問は他にないだろう…しかし状況的には仕方ない…
リュカの質問に、黙って頷く元兵士…
「やっぱり玉座に居るのは偽者か…だからラーの鏡の事を聞いて、恐れたんだな!ラーの鏡で正体を暴かれたくないから…」

「ではではお父様!ラーの鏡を使って、アイツの化けの皮を剥がしちゃいましょう!そうしたら『イオナズン』でぶっ飛ばしちゃっても良いですか?」
「………あの偽者だけだよ…ぶっ飛ばしても良いのは」
「は〜い!」
何となく不安が残る物の、今は此処からの脱出が最優先…
「…カンダタ済まないが、このオッサンを担いでくれ。とても自力で歩けそうにないからな!」
国王だって言ってるのに、『このオッサン』呼ばわりするリュカ…しかし誰も突っ込まずに、通路の奥へと進んで行く。


隠し通
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