第十話 思わぬ、嬉しい転校生その六
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「それで今わかるんですね」
「そういうことですか」
「そうだ。では入って来てくれ」
先生は教室の入り口に顔を向けてこう言った。そしてだ。
その転校生が入って来た。その転校生は。
黒い奇麗な長い髪に楚々とした顔立ち、黒い琥珀色の瞳を持っている小柄な少女だった。
目は大きくはっきりとしており小さな身体を濃紺のブレザーとエンジ色と白、黒に緑のタートンチェックのミニスカートに白いハイソックスで包んでいる。その少女を見てだ。
希望は思わず息を飲みそうになった。しかしだ。それより前にだった。
その少女がにこりと笑ってだ。こう言ってきたのである。
「夢野千春だよ」
「今日からこのクラスの一員になる」
先生がまた生徒達に言う。
「仲良くやるように」
「宜しくね」
千春はにこりと笑って言った。そして。
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