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THE TOUCH OF A HEARTTOUCH
第三章
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「何か普通に日本で修業しての人みたいだけれどね」
「フランスとかで修業していないのね」
「ええ、まあフランスで修業しなくてもね」
「美味しいものを作る人は美味しいわね」
「そうだしね」
このことは事実だと思う、美味しいスイーツを作れる人は別にフランスで修業しなくても日本で本当ン腕のいい人から教われば美味しいものを作れると思う。
「だからね」
「それはそうよね」
「というかスイーツも素敵だけれど外見も素敵で物腰もね」
自然と出ているそれもだ、お店の人にお話する時のそれも。
「穏やかで礼儀正しくて」
「タイプなのね」
「だからね」
それでだ。
「これからね」
「告白するのね」
「そうするわ」
私は止まらなかった、もっと言えば止まらなくなっていた。それで彼に直接付き合っている人がいるのかをお店で聞いてだった。
いないと聞くと休憩時間を聞いてその時に告白した、すると彼は笑顔で頷いてくれた。そうして彼と交際する様になると。
もう言葉や仕草、気遣いの全てが私のハートに触れた。それですっかり彼と一緒にいる時がこれ以上はないまでに幸せなものになった。
それで私は毎日幸せな気持ちで過ごして何時しか彼と一緒に暮らす様になったが友達はそんな私に言ってきた。
「外見も凄く素敵って言ってるわね、あんた」
「ええ、そうよ」
「私も何度も会ったけれど確かに凄く優しくて礼儀正しくていい人ね」
「紳士でしょ」
「ええ、ただ王子様みたいに言うけれど」
それでもというのだ。
「丸いお顔で丸眼鏡で背も一七〇位で太っていて」
「特にって感じだけれど」
「私のタイプじゃないことはね」
「そうなの、けれどね」
「あんたとしてはなの」
「もう何から何までね」
その外見までだ。
「最高なのよ」
「そうなのね、外見の好みはそれぞれね」
「そうね、あんたはあれよね」
「ええ、最高のタイプは松井秀喜さん」
現役時代のというのだ。
「阪神ファンだけれどね」
「松井さん元々阪神ファンだったっていうけれど」
「まあそれでも巨人で活躍したから」
「そう言うのね」
「けれどあの見事なボディに逞しいけれど優しさも感じられるお顔、その仕草やお言葉がね」
「あんたのタイプなのよね」
「理想の人よ」
外見も含めてというのだ。
「巨人の人でもね」
「私から見たらあんたのその趣味も」
どうにもだ。
「そう思うけれど」
「もうそれはそれぞれね」
「そうみたいね」
外見のことはこう話した、けれど私にとって彼は中身だけでなくだ。
外見も最高だった、その彼とこの日も心からうっとりとして一緒の時間を楽しんだ。そうして彼と結婚も出来た私はこの世で一番幸せな人間とさえ思った。もうハートがそう言っていた。彼に触
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