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歪んだ世界の中で
第十話 思わぬ、嬉しい転校生その四
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なんだろうな」
「男か?女か?」
 すぐにだ。性別の話になった。
「どっちが来るんだ?」
「いや、それはまだわからないけれどな」
 しかしだ。性別はだ。まだ誰も知らなかった。
 それで今度は憶測になった。その転校生とやらがどんな人間かとだ。
「男だったらどうだろうな」
「凄い勉強ができるとかか?」
「それかスポーツができるとかな」
「奇麗な人だったらいいわね」
 女子の間ではこんな願望も出ていた。
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