外伝〜彷徨える霊姫〜 後篇
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横抱きにして自身のベッドに連れていって性魔術による契約を始めた。
「さてと。アンリエットが正式に俺達の仲間になってくれたのだから、仲間達にもアンリエットの事を紹介するが……その前に、誰よりも早くアンリエットと仲良くなりたい人物がいるから、その人物を今この場に呼ぶよ。」
「え……わたしと……ですか?一体どのような方が………」
性魔術によって乱れた服を整えたリィンは自分同様服を整えたアンリエットにある申し出をし、リィンの申し出を聞いたアンリエットは不思議そうな表情で首を傾げた。そしてリィンがエニグマで誰かと通信をして数分経つと扉がノックされた。
「リィンさん、リタです。」
「入ってきてくれ。」
「……失礼します。」
リィンが入室を許可するとリタが部屋に入ってきた。
「え………そ、そんな……!?ま、まさかあなたさまはわたしと”同じ”………!」
「フフ、そうだよ。私も”貴女と同じ理性がある死霊”だよ。」
「!!」
リタを目にしてすぐにリタが”死霊”である事に気づいて信じられない表情をしているアンリエットにリタは微笑みながら答え、リタの答えを聞いたアンリエットは目を見開いた。
「えっと、リィンさん。さっきの通信で『アンリエットの処遇が決まったからすぐに来てほしい』って言っていましたけど、アンリエットはどういう処遇になったんですか?」
「―――――ベルフェゴールがアンリエットに俺の”守護霊”として俺を守り続ける事を”アンリエットの新たな存在理由”とすることを提案したらアンリエットはすぐに乗り気になってこの場で”契約”してくれた。だから、今のアンリエットは俺の”守護霊”だ。」
「わあ………!よかったね、アンリエット、”死霊である自分の拠り所になってくれる人”ができて。私も主―――――セリカ様が私と”守護霊契約”してくれた時はとても嬉しかったから、アンリエットの気持ちはよくわかるよ。これからは同じ”守護霊”仲間としても仲良くしようね。」
リィンの説明を聞いて目を輝かせたリタは嬉しそうな表情でアンリエットに話しかけた。
「あ、あの……!ほ、本当にわたしと仲良くして頂けるのでしょうか……?」
「うん。それに例えアンリエットが誰かの”守護霊”じゃなくても仲良くなりたいよ。だって、私も”貴女と同じ理性を持った死霊”なんだから。―――――私の”友達”になってくれるかな?」
「は、はい……!はい……!わたしでよければ喜んで……!あの……あなたさまのお名前は……?」
リタの申し出に涙を流しながら何度も嬉しそうに頷いたアンリエットはリタの名前を訊ね
「あ、そういえばまだ名乗っていなかったね。―――――私の名前はリタ・セミフ。”神殺しセリカ・シ
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