外伝〜彷徨える霊姫〜 後篇
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した後リィンに訊ね
「ああ、アンリエットの為にもむしろ、こちらからお願いしたいくらいだったから、俺にとっても渡りに船だよ。――――――”灰獅子隊”の”客人”として歓迎するよ。」
訊ねられたリィンは口元に笑みを浮かべて答えた。
その後アンリエットを連れて僧院を出たリィン達はセリカ達と別れた後レヴォリューションに回収され、レヴォリューションに帰還したリィンはアンリエットと落ち着いた状況で話し合いをする為に一旦その場で解散した後アンリエットを自室へと連れて行き、リィンだけでアンリエットとの話し合いをしようとした。
〜レヴォリューション・リィン少将の私室〜
「なんでわたしは、こんな所にいるの……?どうしてわたしだけが、ひとりでここにいるの……!うぅ……あぁぁ……ごめんなさい……みんな、ごめんなさい……!」
「もうこれ以上悲しまないでくれとは言えないけど……これだけは言わせてくれ。君は一人ではない。君がそんな風になってしまった責任をとるためにも、どうか俺達に君の力にならせてほしい。」
哀しみに暮れるばかりのアンリエットの様子を見たリィンは静かな表情で申し出た。するとようやくリィンに気づいたアンリエットが物憂い様子で視線を向けてきた。
「……………」
「俺達でよければ、君の友人になる――――――いや、既に君と友人になりたい者もいるんだ。だから、まずは君はこれからどうしたいか聞かせてほしい。」
「………。わたしのことなら好きにしてください……今のわたしには守りたいもの、守るべきものも……何もありません……わたしは捕らえられた身……ならば抗う道理もありません。あの子たちの下へ連れていってくれる訳でもないのでしょう……?」
「それはそうだが……参ったな………」
アンリエットの問いかけに対して答えたリィンはどうアンリエットを説得するかに困っていた。
「うふふ、だったらご主人様の”守護霊”になったらどうかしら♪」
「ベルフェゴール!?一体何を……」
するとその時ベルフェゴールがリィンの傍に現れてアンリエットに提案し、ベルフェゴールの登場と提案にリィンは困惑した。
「それ、は……どういう意味でしょう……?」
一方アンリエットはベルフェゴールが提案した明快な方法を聞くと哀しみの色を見せていた瞳にわずかな光が灯り出した。
「”守護霊”とはその名の通り、”主”と”契約”して”主を守る為よ”。万が一ご主人様が敵に倒されて魂だけの存在となって、彷徨うことのないように、貴女が直々にご主人様を守り通すのよ。」
「そんなこと……わたしだけが救われるなんて、わたしだけが赦されるなんて……」
「――――――それこそが”残った者の果たす
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