外伝〜彷徨える霊姫〜 後篇
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て彼女をもっと間近で見たいものだけれど。」
「………そうだな。”生者”である俺達の都合とはいえ、俺達がアンリエットの”日常”を壊してしまったのだから、その”責任”を取る必要はあるな。」
「お兄様、ま、まさかとは思いますが……」
「あのアンリエットという霊姫もリィン様の軍門に加えるつもりなのか?」
レジーニアとリィンの会話を聞いてある事を察したセレーネは驚きの表情を浮かべ、ベアトリースはリィンに訊ねた。
「……アンリエットが俺達の仲間になってくれるかは彼女の意思次第だ。――――――とにかくまずはアンリエットに正気に戻ってもらう為に制圧する。レジーニア、アンリエットに興味を抱いているのだから、当然アンリエットの制圧に手を貸してもらうぞ。」
「無論そのつもりだよ。さぁー、あたしの研究の為にも雑事はさっさと済ませてしまおう。」
リィンの指示に頷いたレジーニアは杖を構えてリィンと共にアンリエットと対峙し
「みんなは二手に分かれて周囲の亡霊達の掃討をしてくれ。ルシエル、ベアトリース。二人にそれぞれ二手に分かれたメンバーの指揮を任せる。」
「了解しました!」
「了解した。」
リィンはセレーネ達に指示を出した後にルシエルとベアトリースに指揮を任せ、リィンに指揮を任せられた二人はそれぞれ力強く答えた。
「えっと………」
「――――リィンを手伝ってこい。同じ”理性ある霊体”としてお前も奴に興味があるのはわかっている。それとナベリウスも霊体の相手には慣れているのだから、リタと共にリィンに加勢してくるといい。」
「!ありがとうございます、主……!行こう、ナベリウス!」
「ん……まかせとけ……」
一方アンリエットを気にしていたリタは遠慮気味にセリカに声をかけようとすると、リタの気持ちを悟っていたセリカが先に指示を出すと嬉しそうな表情で答えた後ナベリウスと共にリィンとレジーニアの元に向かってアンリエットと対峙した。
「かえして……かえして、かえ、して……!!」
「――――――アンリエット、”孤独”が寂しくて話し相手が欲しい貴女のその気持ちは”同じ霊体”の私もよくわかるよ。だから、戦いが終わったら”友達”になろうね。……という訳ですから、私とナベリウスも手伝いますね、リィンさん。」
「ああ、二人ともありがとう。――――――アンリエット、君を”救う”為にも今は君と戦う。総員、戦闘開始!!」
「おおっ!!」
うわ言を呟き続けてどんどん力を増している様子のアンリエットを見つめて静かに呟いた後に申し出たリタの申し出に感謝したリィンは仲間達に号令をかけた後レジーニア達と共にアンリエットとの戦闘を開始した!
「漆黒の闇よ……
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