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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
Sとは悪魔か、それとも…/それぞれの戦い
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んとジャンヌの前に来ると、一人の子供がポケットからあるものを取り出し、渡す。
「これは…。」
「ごめんなさい。だからまた、イルカさんとショーをしてください。」
心からの謝罪と、手紙。
またショーをして欲しいという思いが綴られた手紙には、イルカやサメの絵が描かれていた。
正義の主人公補正のせいで、子供達すら敵になっていた。
しかし探偵によりそれが暴かれた今、この幻覚から一番に抜け出したのは純粋な子供であった。
「ジャンヌ。」
「ええ、大丈夫です。きっとまたイルカさんも戻ってきて、会場も新しくなって、必ずショーは出来ますよ!」
ジャンヌの言葉に子供達は思わず喜びの声を上げる
「ほんと?」
「ええ、ほんとです。イルカのお姉ちゃんは嘘つきません。」
「やったぁ!!」
喜ぶ子供達。
だが
「早く戻ってきなさい!!」
「ダメよ!!それは悪魔なの!!」
「食い殺されるぞ!!早く戻ってくるんだ!!」
彼らの親、もしくは正義を信じる者はそれを許さない。
聖女の名を名乗ってはいるがその本質は逆。
動物を奴隷同然に酷使し、子供達を惑わせ食らう邪悪な悪魔。
彼らは皆、正義からそう教わった。
大人の自分勝手な怒鳴り声に子供達は怯えるが、
「いやだ。」
1人の少年が、そう言った。
「いるかのおねえさんは、わるくない。」
「わるいのはあのひとだ!あんなひと!せいぎのみかたなんかじゃない!」
それを皮切りに今度は子供達の番だと言わんばかりに次々と叫び出す。
子供達の予想外の行動に親達は驚き、たじろぐ。
そしてジャンヌの味方は、子供達だけじゃない。
「そうだぞ!!」
「このままショーを無くされてたまるか!!」
「!!」
反対側から現れたのはまた別の大人達。
強いて言うならば大きなお友達。
そう、また別の意味でショーを楽しみにしている大人達だった。
「間違ってるのがどうして分からない!?少なくともジャンヌやオーナーさんは!たくさんの子供達を笑顔にしてきたんだぞ!!」
「そ…それは子供達を油断させ食べるために…」
「証拠あんのかよ馬鹿野郎!お姉ちゃんがおいしくいただく(意味深)のはかわいい弟くんだけなんだよ!!」
何故内部事情を知っているのかは分からないが、状況は一気に弟くん側へと傾いた。
「そうでしょ弟くん!こんな時こそ子供達を笑顔にしなきゃ…!!」
お客の1人にそう言われ、弟くんは呼ばれ方に半ば呆れながらもデモ隊を見る。
「うん、そうだった。毎日が不安な子供達のために…イルカショーをしようって決意したんだ。」
毎日子供達を励ましていたが、まさかこうして子供達に励まされるとは思っていなかった。
そして、子供達のリクエストは受け付
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