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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
Sとは悪魔か、それとも…/それぞれの戦い
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さんがあの2人を連れて行きたい理由がやっと分かった。」
「あのような優男が主人公とは世も末なのだナ。まぁもっとも、キャットにとってはご主人こそが真の主人公なのである。」

俺はそんな器じゃないよとやんわり否定し、院長先生は歩き出す。
民衆の目を覚まさせやらなければならない。
彼は主人公ではない。
ご都合主義によりねじ曲げられた物語に鎮座する、偽りの主人公なのだと。
そして

「だったら見せてやる!葛城財団がどんな行いをして来たか!そして今何をしているか!!」

院長先生の声と共に置かれてきたモニターに映像が映る

それは過去、竜胆急便からお届け物として預かった映像データの数々だ。
さらに

「国のお偉いさん方にも書類の方は提出済み。そして探偵さん達の活躍によって彼が主人公という法則は崩れつつある…!」
「ナルホド。後は崩れかかった城をご主人達で木っ端微塵にダイナマイッ。というわけだナ?」

だいたいそんな感じと頷く院長先生。
そして押し寄せたデモ隊は巨大モニターに映り込む葛城財団の所業に目を向けた。

そんなはずはない。
葛城財団は国からの許可も得た慈善団体だ。
正義様がいるんだ。悪いところなんかじゃない。

人々は皆口を揃えてそう言うが、
それにも、自然とほころびが出始めていた。

「なぁ…。」
「なんだよ。」
「もしかして悪いのって…葛城財団じゃね?」

デモ隊の中にいる若者2人がヒソヒソと話し始める。

「バカかお前。葛城財団は正義様のいるところだぞ?わるいわけが…」
「でもさ…悪魔とはいえわざわざ"あんなこと"する必要、なくね?」

液晶に映し出されているのは代表によるサーヴァントの洗脳、もとい強姦。
それだけではない。彼は特にこれといった意味もなく、サーヴァントを痛めつけ下卑た笑みを浮かべその肉を震わせている。
四肢の切断。焼きごてによる屈辱的な文字の烙印。霊基書換による強制的な身体変化。
もはやそれは性行為などではない。子供が好奇心で虫の羽をもぐような、純粋でありながら非常に幼稚かつ、目を逸らしたくなるほどの邪悪だ。

『マンコっていうのはどいつもこいつもヤリたがりのクソビッチだからな!サーバントでもそれは同じってわけだ!ぶっはははははは!!!!』

代表による洗脳の一部始終が撮られた映像には勿論音声も入っている。
サーヴァントの悲鳴。もういないマスターの名前を叫びながら、己が書き換えられていく恐怖に心折れる者。
抵抗するものだっている。しかし、代表の令呪により強制的に服従させられ、彼の思うままに屈辱的なポーズをとらされ職員達の前で羞恥心を煽られる。
そして何よりも、代表の偏見まみれの言葉。

『ほら!どうだ!?女ってのはいっつもマンコ濡らしてん
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