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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
Sとは悪魔か、それとも…/それぞれの戦い
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。しかしラフムがまだいる。
そんなに強くはないが数で押され、このままではジリ貧で負けるだろう。
ということで俺は、作戦変更の指示を出す。

「子安さん!!以蔵!!」
「どうした?」
「なんじゃ!!」

ラフムを斬り捨てながら、以蔵はこちらに振り向く。

「お前は子安さんと一緒に地下室へ!建物の内部構造ならお前たちの方が知ってるだろ!?俺達はここでアンデルセンとシェヘラザードさんを守る!だからお前達は先に見えない壁の装置をぶっ壊してきてくれ!!」

ラフムをなんとかするには援軍が必要だ。
しかし見えない壁があったままでは味方はそう簡単には来れない。
だから俺は元財団職員である子安さん、そして護衛として以蔵を行かせることにした。

「わかった。死ぬなよ!」

子安さんはそう言い、地下室へ向かって走り出す。
以蔵は子安さんに群がろうとするラフムを斬り、そのまま彼も向かった。

「さぁてこっからが正念場だ。おっきー。お前もガンガン攻めるぞ!」
「おっけー!!」

さて、さりげなーくキャスター3人にバフを盛ってたおっきーだがここはポジションチェンジだ。
ベストの内ポケットから聖晶片を取り出し、握り潰す。

「ふっふっふ…デメリットのなくなった史上最強の水着おっきーの力…見せてあげる!!」

水着(アーチャー)へのクラスチェンジを済ませ、おっきーもまた北斎や武蔵のように前に出て暴れ出す。

「ねぇまーちゃん。」
「なんだよ。」
「目的としては子安さんとアンデルセン先生が見えない壁の装置を破壊するまでここを乗り切ればいいんだよね?」
「まぁ、そうだけど。」

こちらを振り向かず、両手にはマシンガンを握りしめおっきーは待ってましたと言わんばかりにカッコつけてこう答えた。

「別に、ラフムを全部やっつけてしまってもかまわんのだろう?」

お前それが言いたかっただけだな?と思ったが

「…あぁ。そのつもりならやれ。負けられねぇ戦いだからな!!」

ただ俺は力強く頷いた。


?

同時刻。
今夜であるにも関わらず、崩壊した東京は市民でごった返していた。

「悪魔がいるからこうなったんだ!!」
「悪魔がいなければ!財団はこんな事をしなかったんじゃないのか!?」
「お前達契約者が大人しく悪魔を葛城財団に差し出さないのが悪いんだろう!!」
「人の気持ちが分からないのか!!悪魔も!契約者も!!」

東京にいるサーヴァント達へ罵詈雑言を浴びせる市民達。
悪魔を追放せよ、悪魔は許さない、と書かれたボードを持ってあれやこれやと騒ぐそれはまさにデモだった。
そして、それを一身に受け止めそこで引き止めている者こそ

「お願い!私達は悪い人ではないの!!」

マリーアント
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