敵を見極めよ
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中では女中達が、大量の食事を用意している。
そんな料理に忙しい女中達を尻目に、城内を進んで行くリュカ達…
目的の部屋は直ぐに見つかり、国王が鎮座する部屋のドアを勢い良く開け、一斉に雪崩れ込むリュカ達…
其処は大量の酒と料理に囲まれ、大勢の裸の美女を侍らせる男が居る…
「うわぁ…アイツも目が濁ってる!」
国王らしき中年の男を、一目見るなりリュカが呟く。
「まぁ!では、あの方もモンスターなのですね!?ぶっ飛ばしちゃいましょう!イオナ…ふがん!」
リュカの言葉に反応し、早速魔法を唱えようとするマリー。
慌てて娘の口を塞ぎ、魔法を遮るリュカ。
「コラコラコラ!こんな所で魔法を唱えたら、周りにいる女性達まで吹っ飛んじゃうだろ!今はまだダメ!」
口を塞いだままマリーを抱き上げ、彼女の暴走を止めるリュカ。
「キサマら…何やつだ!?誰かある、曲者じゃ、こ奴等を牢に放り込め!」
まともに王様 (?)と会話することなく、リュカ達は複数の兵士に囲まれる。
「さぁ…無駄な抵抗はやめて、大人しく来てもらおうか!」
警備兵の隊長らしき人物が、静かな口調でリュカ達を威圧する。
アルルやモニカは彼等に攻撃を仕掛けようとしたのだが、それをリュカが制し大人しく警備兵に従った。
リュカ達は纏めて広めの牢屋へと閉じこめられた。
「リュカさん!何でさっきは止めたんですか!?」
この国のあり方に、あの国王に、そして今の状況に不満を持つアルルが、リュカに食って掛かる!
「まぁ落ち着いて…悪の元凶は、あの国王に化けたモンスターだ!他の兵士等は人間だよ…フィービーの話では、国王に気に入られている者が特務警備隊になれるんだ。城で警備をしている連中は、殆どが奴等ではないだろう…こんな所で燻っていても、何の徳にもならないからね。きっと今頃は、城下の何処かで悪逆非道な行いに熱中しているはずさ!」
「…それは分かりました!でも、掴まっちゃったら意味ないじゃない!この後どうするのよ!」
まだ怒りが収まらないアルル…
リュカとの問答は続く…
「うっへっへっへっへっ………本当だ、良い女が居るじゃねぇか!」
暫くアルルとリュカが問答をしていると、入口からガラの悪そうな兵士が一人、リュカ達の牢へと近付いてくる。
「ん!?何だアンタ?牢屋の番兵には見えないが…」
「へへへへ…さっきまで居た下っ端番兵はもう居ねぇよ…特務警備隊の俺様が、今此処の番兵だ!そして明日には、お前等を拷問する拷問官にもなるし、懲罰を与える執行官でもある!」
男はイヤらしい笑みを浮かべながら、リュカ達を舐める様に見回す…
どこかでリュカ達の情報を仕入れた男は、他の仲間に先んじて楽しもうと思い、此処へ訪れた様だ。
「拷問かぁ…やだなぁ…ねぇ、見逃してよ!」
リュ
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