オリジナルストーリー
灼熱の国編
神話の中の者たち
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確か100年間誰にも達成されないくらい困難なクエストだったはず・・・
「あれ〜?でもそれって〜・・・」
「レオンが失敗して打ち切りになったって話じゃなかった?」
首をかしげながら口を開くセシリーとシャルル。言われてみれば、レオンがジュラさんに頼まれてチャレンジした時にアクノロギアと遭遇してしまい、危険すぎると判断されたはず・・・
「いや、ギルダーツが受けた100年クエストとレオンが受けた100年クエストは別物らしい」
「10年クエストとかも色々あったし、解決困難な依頼って多いみたいだからね」
どうやら100年クエストは一つではなかったらしい。確かにこんなに色々な起こるなら、あまりにも難しい依頼も一つではなくて当然かもしれない。
「それで、なんであんなにナツさんとカミューニさんは揉めてるんですか?」
しかし、気になるのは今の二人の様子。なぜクエストを受注するのにあれほどまでに揉めなければならないのだろうか?100年クエストだからかな?
「評議院には以前から依頼の受注をお願いしていたんだが、なぜか断られてしまってな」
「力不足と判断されたってことですか?」
「いや、それがそうでもねぇんだ」
何がなんだかわからない俺とウェンディは首を傾げるしかできない。仕方がないので、状況を把握しようと二人の口論に耳を傾けることにした。
「俺たちなら絶対達成できるって!!」
「だから論点はそこじゃねぇんだって何回言わせんだ!!」
「お兄ちゃん落ち着いて」
今にもバトルを始めるのではないかと言うほどの二人にメルディさんが割って入る。ナツさんもルーシィさんに取り押さえられると、冷静な口調でエルザさんがカミューニさんへと問いかけた。
「何が問題なんだ?カミューニ」
「これだよこれ」
そう言ってカミューニさんはあるものを指差す。それを見た瞬間、全員の顔が硬直した。
「な・・・なんですかあれ・・・」
「今にも崩れてきそうなんですけど・・・」
この先にあるのは俺たちの背丈よりもはるかに高く積み上げられている書類の山。いつ崩れてもおかしくないほど積み上げられているそれを見て、俺とウェンディの顔はひきつっていた。
「信じられないだろうけど、これ全部新規の依頼なんだぜ」
「「「「「えぇ!?」」」」」
カミューニさんの言葉に驚愕の色を隠せない。依頼ってこれ全部が!?フィオーレの人口より多いんじゃないの!?総人口知らないけど。
「なんでこんなに依頼が溜まってるのよ!?」
「オイラたちそんなに問題起こしてないぞ!!」
「自覚はあるんだね〜」
エクシードトリオの言いたいことはわかる。俺たちの所属している妖精の尻尾は問題児だらけのギルド。それゆえに、依頼を達
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