第一章
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るってことはな」
そう思うとだった、父にしては。
「もっと努力しないとな」
「それでふわりにか」
「懐かれる様にしないとな」
「そうしないと駄目か」
「あいつ等は最低だ」
ふわりを捨てた彼等はというのだ。
「一目惚れして毎日可愛がってもな」
「子供捨てたら無視してね」
「挙句は保健所に捨ててもういらないだ」
「殺処分されても構わないだったわね」
妻もこのことを暗い顔で言った。
「私もそう思うわ」
「最低な奴等だ」
「犬を飼う資格ないわね」
「どんな生きものもな」
それこそとだ、夫は忌々し気に言い切った。
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