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とある地球外生命体が感情を知るまで
4 としょかん
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った。つまり喜か。うむむ、分からなくなってしまった。

「いやー、なかなか取れんかったから助かったわ!」

「……ん」

「わたし、『八神はやて』って言うんやけど、君は?」
「……『あおいちゃん』」

「あおいちゃんか。改めて、ホントにありがとうあおいちゃん! じゃ、またなー!」

「……」

 て、展開が早い……いつの間にか自己の紹介が終わったかと思えば去っていくとは……

 それにしても器用であったなあの女の子……いや、はやてか。あの奇妙な乗り物をいとも容易く操作でき、あまり声を出してはいけないであろうこの『としょかん』で聞き取りやすい声を出せるとは……

 などと思いに耽ってると、あの者がこちらに戻ってきたようで、私に話しかけてきた。

「……何やってんだ? 嬢ちゃん」

「……なんでも」

 そのあとは『ほん』を戻し、住みかへと帰った。なんとなくだが……これから『としょかん』を活用することは多くなりそうだ。沢山色々学ばなくてはな……
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