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とある地球外生命体が感情を知るまで
1 しりたい
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に言葉を発することのできる生物はいるが、感情を持っているという感じではない。

 淡々とただ生物学的欲求を満たしているのみ……これではむしろ機械に近い。

 ここに居続けても意味はない。別の星へと向かうとしよう。



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 ……この星もだ。生物はいるものの、そいつらは言葉を発することの無い生物ら。ただの動物に過ぎない。

 仮に感情を持っていたとしてもここから何か学べるとは思えない。

 無駄足を踏んでしまった。とりあえず別の星を探さなくては。



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 外れだ。動物はおろか、生物すらいない。来て損をするだけだった。ただ質量の大きいだけの星だ。

 星など大量にあるのだからすぐに求めている生物のいる星にたどり着けると思っていたが、そうもいかないようだ……少し手法を変えてみるべきなのか?

 ともあれまた別の星へまた向かいたいが、想定していたよりもエネルギーを多目に消費してしまった……

 ……仕方ない。始めよう。







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 ……やっと、やっと見つけた。私の求めている感情を持つであろう生物──人間がいる星を。少し隠れて見てみただけで求めている感情であろうものを持っていそうなのが確認できた。暫くこの星に居れば何かが掴めるかもしれない。そうと決めたら、ここに住むとしよう。

 擬態するにしても元々の姿と近いから細胞を動かすのは最小限で良さそうだからそこまでエネルギーを消費しないだろう。

 持っている道具一式は私の身体に同化させておこう。時間が出来れば手入れをしなくては。まだこの星も期待外れの可能性はあるわけで、その時はエネルギーにしてしまうつもりだから、いつでも使えるようにしておかなくてはならない。

 とりあえず分からないから体の大きさはこの星における5歳の身長をそのまま応用した。理由は私が5歳であるからだ。

 後、人間は何故か全身の周りに布のような物を纏っているため、私もとりあえずそこらで拾った布のようなものを纏っている。

 しかしこの体……慣れが必要そうだ。先ほど言ったように、元の私と近い姿ではあるが、細かいところでは色々と異なる部分もある。
 特に何故かバランスは取りづらかった。今はもうないが、先ほどまでは慣れなくて何回か転けてしまった。まだ少し痛い……。

 だが、奇跡的にこの身長はこの星における子供の身長であるから、物事は有利に働いてくれるだろう。少し観察
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