暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-A真実への扉〜The last 4 steps〜
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ったですよ」
オリヴィエさん達とも笑顔を向け合う中、「本当に惨めな気分です」とキュンナさんがポツリと零した。そして騎士グレゴールと一緒に一足飛びで遠くまで距離を開け、「オリヴィエ、クラウス! あなた達が消滅するまで逃げきればいいだけのこと!」と、騎士グレゴールの背中に飛び乗ろうとしたけど・・・。
――電光石火――
「「「「っ・・・!?」」」」
オリヴィエさんの姿が掻き消えたかと思えばフワッと風が流れた。オリヴィエさんは一瞬でキュンナさんの頭上へと跳んでいて、「逃がしません」と振りかぶった右拳を、キュンナさんに向けて繰り出した。
――夢影――
キュンナさんは分身体を出現させて、オリヴィエさんの一撃から身を護るための盾として利用。騎士グレゴールの背中でオリヴィエさんとキュンナさんが相対する。と、そこにクラウスさんが足元に魔法陣を展開して、二足飛びで騎士グレゴールさんに突っ込んで・・・
「覇王流・・・壊牙!」
突進からの正拳突きを打った。背中でオリヴィエさんとキュンナさんが闘ってることで騎士グレゴールはその場から動けず、クラウスさんの拳を右前脚の肉球部分で受け止めた。
「むおっ!?」
クラウスさんの一撃を受け止めきれなかった前脚が変な方向にボキッと曲がって、その影響で体が大きく揺れて伏せの状態になった。その瞬間、オリヴィエさんはキュンナさんに肉薄して、「旭日昇天!」と、右手の平に生成した小さな魔力スフィアをキュンナさんの腹部に掌底と一緒に打ち込んだ。キュンナさんがその一撃を受けて数mと空中に吹き飛ばされて、オリヴィエさんが騎士グレゴールから飛び降りた。
「覇王・・・断空拳!」
「があああああああああ!!」
そこにクラウスさんの断空拳が騎士グレゴールの上あごを打ち抜いて、その衝撃で狼の口、鼻、目、それだけじゃなくて騎士グレゴールの顔からも出血して、ドスン!と頭が完全に横を向いて倒れた。遅れて着地したオリヴィエさんは、空から落下してきたキュンナさんをお姫様抱っこで受け止めて、意識を失ってるキュンナさんを地面に横たえさせた。
「あ!」
「結界が・・・!」
「解除されていきます・・・!」
「僕たちの仲間が、結界を展開していたエーアストと言う融合騎を打ち倒したんだ」
「あ、あの子です」
オリヴィエさんが振り向いた先に、わたしと同じくらいの身長で、フード付きのローブを身に纏った子が居た。その子はアインハルトさんの記憶の中で観た男性、エーアストさんの髪を引っ掴んで引き摺ってきて、キュンナさんの側にポイってした。見た目と違って力持ちみたい。
「ではフォルセティ。君の拘束魔法で彼女たちを捕えてくれ。魔術化しているのなら、魔術師ではないキュンナとグレゴールは逃げられ
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