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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-A真実への扉〜The last 4 steps〜
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た。伝説の王2人に頭を下げられてるっていう現状もそうだけど、イクスが横に置いておくって言ってたことが原因で、わたしとアインハルトさんは未だに思考が少し停止中。

「わ、わたしは、その・・・大丈夫です、ので、あの、頭を上げてください、お願いします」

とりあえず王様に頭を下げられてるのは心地が良いことは言わないから、手をわたわた振りながらお願いした。そんな困惑してるわたしと違って、アインハルトさんはジッとオリヴィエさんとクラウスさんを見つめます。

「君が、僕の子孫のアインハルトだね。不思議な感じがするよ。遠い未来の子孫と顔を合わせ、言葉を交わせるなんて」

「私も・・・私もです。あなたから受け継いだ記憶の中で、あなたのことをいつも見ていましたが、あなた個人と会話が出来るのは不思議です」

「・・・僕が遺してしまった強い未練で君には大変な苦労を、君の幼少時代を犠牲にさせてしまった。今はもう、僕の記憶から解放されているそうだが、それでも君が辛い日々を送っていた事実は消えない。だから君にずっと謝りたかったんだ」

「ずっと、ですか? その口ぶりですと私があなたの記憶を受け継いでいることも知っていたようですし、あなたは、あなた方はいつからこの世界? いえ現代? そもそもあなた方は本物ですか?」

「ん〜〜っと、いろいろと順番を間違えたような気もしますが、このまま私たちの目的を果たしましょう。まず、私たちやT.C.の正体などは話せませんが、私とクラウスの目的は話します」

「とはいえ、先ほど果たしてね。アインハルト、君に謝る事が僕の目的だった」

「私も、あなたに謝りたかったのヴィヴィオ。聖王のゆりかごを起動させるために私のクローンとして生み出されたあなたに、そしてあなた達が古い時代の人間たちの思惑や業に振り回されたこと、ベルカの因縁を背負わせてしまったことを、私は謝りたかった・・・」

「謝りたいという目的のために、僕たちが必ず助けるつもりであっても君たちを危険な目に遭わせたのも事実。どのような罵詈雑言や攻撃も受けるつもりだ。個人的な目的を果たせた以上、あとはT.C.の一員としての仕事、キュンナとグレゴールを出頭させるだけだからね」

「はい。さぁ、どうぞ」

目を伏せてわたし達の前に立つオリヴィエさんとクラウスさん。わたしはイクスやアインハルトさんに顔を見合わせて、「判りました」って頷いた。もちろん罵詈雑言も攻撃もしない。3人で「顔を上げてください」って言って、お2人が顔を上げるのを待つ。

「お2人からの謝罪は確かに受け取りました」

「ですから、わたし達から言うことは何もありません」

「ヴィヴィオとアインハルトが納得するのであれば、私からも言うことはないです。・・・あなた達が何者でもまた逢えて嬉しか
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