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Fate/WizarDragonknight
”正義を信じて、握り締めて”
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、結芽のことだろう。可奈美は横目で結芽を見ながら説明した。

 

「私の、相手だよ」

「……気を付けてね」

 

 友奈は可奈美のそばを横切るときに言った。可奈美は頷く。

 去った友奈の背中を見る可奈美と響は、互いに顔を合わせて頷く。

 そして。

 千鳥とにっかり青江が、ぶつかった。

 

 

 

 胸の歌。

 シンフォギアの動力たる歌が、体内よりあふれ出す。

 

___ぎゅと握った拳 1000パーのThunder___
 

 響は大きく地面を殴り、多くのグールとビービ兵を巻き込んでいく。

 

___解放全開……321 ゼロッ!___
 

 響は、一気に瞬発。兵士たちを薙ぎ払いながらフェニックスとエンジェルの戦場へ向かっていく。

 

___最短で 真っ直ぐに 一直線___
 

 空中には、炎をまき散らすフェニックスがいた。響は彼に直線肉弾戦を挑む。

 

「歌いながら戦うだと? ふざけやがって!」

___伝えるためにBurst it___
 

 だが、逃げ遅れた人も祭の会場であれば無論いる。

 彼らに降り注ぐ炎の残滓。だが、それらは全て響が殴り飛ばした。

 

___届けえええええええええええ!」
 

 さらに、響はグールたちのど真ん中に着地。

 

___「なぜ私でなくちゃならないのか?」___
「なるほど。そのような力を持つサーヴァントもいるのか。面白い」

 

 エンジェルが響を見ながらそう呟いた。

 次々に襲ってくる下級兵士たち。だが、響の格闘の前では、グールたちもビービ兵も、響に触れることさえできずにいた。

 

___道なき道……答えはない___
 

 そして響は大ジャンプ。群れを一望できるところへ降り立ち、籠手を引く。

 腰を落とし、右手のガングニールが巨大な形へ変形していった。

 

___君だけを(守りたい)だから(強く)___
「飛べええええええええええええええええええええええええええ!」

 

 響のブースターが炎を吹かせる。ロケットのごとく、響の体はグールの群れへ突進していった。

 

「む!?」

「何!?」

 

 フェニックスとエンジェルは、響の動きに注意し、防御の体勢を取るがもう遅い。

 

___響け響け(ハートよ) 熱く歌う(ハートよ)___
 

 それは、ただの拳の一撃ではない。

 グールとビービ兵を一体、また一体。次々に雪だるま式に巻き込んでいくそれは、やがて全ての兵士たちに手が届く。

 

___へいき(へっち
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