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Fate/WizarDragonknight
”正義を信じて、握り締めて”
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間取っちゃって。大丈夫?」

「うん、ありがとう!」

 

 可奈美は結芽より少し距離を取り、礼を言った。

 龍騎は混戦となっている広場を眺め、呟く。

 

「これ、いったいどういう状況?」

「全員悪い奴!」

「なるほど、分かりやすい!」

 

 龍騎は頷いて、ベルトに付いているカードデッキよりカードを引き抜く。左手のドラグバイザーに装填し、カバーを閉じる。

 

『ソードベント』

 

 ドラグレッダーの尾より、龍騎の右手に収まるドラグセイバー。龍騎は、バングレイにその剣先を向けた。

 

「じゃあ、お前は俺が倒してやろうかな。悪い奴は許さねえ!」

「バリかゆ。バカが増えやがったか」

 

 バングレイは頬をかく。

 

「まあいいや。一人増えたところで、エンジェルの軍勢にかなうわけねえしな」

「いいや。俺一人じゃないぜ」

 

 龍騎は首をふる。

 その言葉に、可奈美は顔を輝かせた。

 

「それって……!」

 

 そして、その答えは、広場に響く大音声だった。

 

「我流 星流撃槍!」

「勇者パンチ!」

 

 空を彩る、黄色と桃色の光。

 響の蹴りと友奈の拳が、数多くの兵士たちを蹴散らした。

 

「友奈ちゃん! 響ちゃん!」

 

 可奈美は、着地した二人の姿に完成を上げた。

 響は、ガングニール全体より煙を上げながら笑顔で言った。

 

「遅れてごめん! ココアちゃんを避難させるのに手間取っちゃった!」

「中々手を放してくれなかったからね。それに、可奈美ちゃんのことを探そうとしてたし。早く終わらせて安心させてあげよう!」

 

 響と友奈の言葉に、可奈美は頷く。

 だが、それよりも強く反応するものもいた。

 

「お前はベルセルクの剣!」

 

 バングレイは、響の姿に目の色を変える。

 

「こいつはいいぜ! 狩りの対象がノコノコとやってきやがった! 狩らせてもらうぜ!」

「お前! 俺のことを無視してんじゃねえ!」

 

 龍騎のドラグセイバーが、バングレイの進路を防ぐ。

 それを見た友奈が、響の肩を叩いていた。

 

「あの宇宙人さん、狙いは響ちゃんみたいだね。私が真司さんの援護に入るよ」

「え? でも、あの宇宙人は……」

「大丈夫! だって私、勇者だから!」

 

 友奈はサムズアップで響に答える。そのまま彼女は、可奈美にも顔を向けた。

 

「可奈美ちゃん、その子は?」

 

 彼女が言っているのは
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