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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
幕間〜フェイトの思い
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「あんまりにもわかりやすすぎたから」
「つい、な。悪い悪い」


まったく……


「次はやらないでよ?」
「「「は〜い」」」


これでひと段落……


「それにしても、本当に貴方とはいい関係が築けそうね。婿養子にならない?」
「母さん!」


しなかった。この人はいつまでたっても変わらない。
結局はなのはたちが戻ってくるまでこの騒ぎは続いた。



…………………………………………………………………



「関係、か………」


夜、ベッドで考えている。
ランスとの関係。あまり考えたことがなかったのだが、母さんのトンデモ発言により考えさせられている。


「うーん……」


隣で寝る彼を見る。ちょっとだらしがない寝顔。そんなところが……


……なんだろう?わからない。でも、悪い感情ではない。少しこそばゆいが、それが心地よい。
そんな感情。それに………


絡まれていて助けてもらった時や、任務中などに見せる貌。すごく頼りになるし、安心する貌。
少しずつ、見えてきた。私が彼とどんな関係になりたいのか。それは………エイミィの言ったえっちな関係?…………違う違う!そういうのじゃなくて………母さんが言ったような……こ、恋人?………なの、かな?
わからない。でも、今の関係はわかる。それは……




背中を預けられる関係………に近い。
なのはとは既に背中を預けられる関係だからわかる。
ランスとの関係はそれとは少し違う。でも……似ている。



なんて言うんだろう………支え合う関係?とでも言えばいいのかな?
でも、そのことばかり考えてもいられない。スカリエッティの事、六課の事、エリオやキャロの事。
私には考えるべきことがほかにある。だから、今は答えが出なくてもいい。
私が戦わなければ、幸せになれない人がいる。だから私は……進み続けるんだ。バルディッシュと一緒に。なのはやランス、はやて、シグナム、六課の皆と一緒に。


だから、答えがわかるその時まで……私にできることをしていけばいいんだ。
私が、私であるために。



フェイト・テスタロッサ・ハラオウンであるために。


だから、答えを得る、その時まで………


貴方の事を、見ているよ。ランス。


隣で眠る彼を見つめながら、私は誓った。
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