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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百五十六話 空から来た者達その十二

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「本当にな」
「わかった、君は完全な不幸体質だ」
 氷室は真顔で言い切った。
「もうそれは変わらない」
「それ駄目押しですか!?」
「いや、事実だ」
 そちらだというのだ。
「君はな」
「事実そうなんですか」
「聞いているとそうとしか思えない」
「そうとしかって」
「事実毎日何かあるな」
「はい、大爆発レベルのことが」
 智樹はここでも否定しなかった。
「というかもっと凄いことが」
「そうだな、だとするとだ」
「俺の場合はですか」
「そうした星の下に生まれていてだ」
「根っからの不幸体質ですか」
「間違いなくな」
「そんな体質全然嬉しくないですよ」
 智樹は両手を頭の後ろにやって言った。
「正直言って」
「それはそうだよな」
「願い下げだよな」
「誰だってな」
 三羽もそれはと言う。
「やっぱり幸せになりたいからな」
「普通にそう思うからな」
「不幸体質なんてな」
「そうですよ、それでその不幸の元凶は二人いまして」
「その一人は俺だな」
 自転車に乗った眼鏡をかけた中学生と思われる少年が来た、智樹と同じ制服姿で銀髪できりっとした知的な顔立ちだ。
「そうだな」
「そうですよ、先輩と五月田会長がですよ」
 智樹はその少年に強い声で言った。
「俺を何かとです」
「それは否定しない」
 少年は智樹に生真面目な口調で返した。
「俺もな」
「そうですよね」
「だがそれでもお前は生きているな」
「というか俺でなかったら死んでますよ」
 智樹は怒った顔で返した。
「本当に」
「それでそっちの子もか」
 猿渡はここで智樹に尋ねた。
「この世界でスマッシュ達と戦っている」
「はい、守形英四郎です」
 少年は眼鏡に手を当てて答えた。
「智樹と同じ中学校の一年先輩です」
「そうなんだな」
「新大陸研究部の部長です」
 英四郎はこうも話した。
「智樹も所属しています」
「無理矢理所属させられました」
 智樹の言葉である。
「それで何かとえらい目に遭わされています」
「そうなんだな」
「ええ、とんでもない人ですから」
 こう猿渡に話した。
「この人も」
「そしてもう一人そんな人がいるんだな」
「それがこれから行く家にいる人で」
「美香子なら待っているぞ」
 英四郎はまた言ってきた。
「俺も今から行くところだった」
「先輩のお家からですか」
「そうだ、もうあの家には親父もお袋もいないしな」
「お兄さんと弟さんとですね」
「俺の三人だ、だがテントでの暮らしも続けているがな」
「そうですよね」
「あれはあれで快適だからな」
 それでというのだ。
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