第四百五十六話 空から来た者達その十
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「私達は工夫して空にも行けますので」
「そんなことも出来るんですか」
「私は翼がありますし他の方も多段ジャンプで」
「多段ジャンプ?」
「まずジャンプします」
内海は智樹にその多段ジャンプの方法も話した。
「そしてその頂点でもう一度ジャンプするのです」
「そこでまたですか」
「それは頂点でなくとも出来まして」
「そうして空も飛べるんですか」
「飛ぶのではないですが空中戦も出来まして」
その多段ジャンプを使ってというのだ。
「そして彼等の場所にもです」
「行くことが出来るんですね」
「そして彼等をです」
かつてニンフ達を散々虐げた彼等をというのだ。
「成敗することも出来ますが」
「別にいいですから」
智樹は内海の申し出にすっと笑って答えた。
「あいつ等とのことはもう終わりましたから」
「だからですか」
「あいつ等がこっちに来たら見ればいいだけです」
下の世界そして人間達をというのだ。
「ですからもうです」
「成敗することもないですね」
「さっき言った通りに」
そうだというのだ。
「ですから」
「特にですね」
「はい」
まさにというのだ。
「それよりもです」
「他のことですね」
「これから皆さんを今一緒に戦ってる面子に紹介していいですね」
「ああ、頼むな」
今度は桐生が応えた。
「今からな」
「それでは」
「マスター、皆さんは会長さんのお屋敷におられます」
ここでイカロスが智樹に言ってきた。
「反応がありました」
「えっ、あの人のか」
「はい」
そうだというのだ。
「そちらに」
「あそこか、あそこに行ったらな」
どうかとだ、智樹は困った顔になって言った。それはどうにもこうにもという顔で出来ることなら行きたいないという気持ちがはっきりと出ていた。
「俺いつもとんでもないことになるからな」
「ああ、俺達がいるからな」
それはとだ、桐生は少し笑って智樹に話した。
「大丈夫だよ」
「何とかしてくれますか」
「どうも君はトラブルに愛されてるみたいだがな」
そうした星の下にいるがというのだ。
「それでもな」
「桐生さん達がですか」
「何かあったらな」
その時はというのだ。
「助けるさ」
「そうしてくれますか」
「ああ、ただいやらしいことをしてな」
そうしてというのだ。
「自業自得の事態になったらな」
「その時は無理ですか」
「自分で責任取ってくれ」
「マスターは大抵そうした場合ですが」
イカロスはこの事実を話した。
「その時はですね」
「俺達も流石にな」
桐生はイカロスにも答えた。
「無理だな」
「そうですか」
「ああ、けれど変なトラブルに巻き込まれたならな」
その場合はというと。
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