第一章
[2]次話
暖かい場所に入って
レニー=ベセラ茶色の長い髪の毛で緑の目の長身ですらりとしたスタイルの彼女は今はニューヨークに住んで働いている。保険会社勤務だ。
その彼女が目を覚ますと。
窓の外に腹が白い茶色と黒の毛の大きな猫がいた、レニーはその猫を見てそのうえで同棲している婚約者のナサニエル=ステイラー金髪を真ん中で分け青い目に眼鏡をかけている真面目そうな顔立ちにすらりとして自分より十センチは背の高い彼に言った。彼の職業はライターでそれなり以上に売れている。
「窓の外に猫がいるわ」
「猫?」
「ええ、見て」
その窓を指差しつつ言った。
「ここにね」
「本当だね、それに一緒にね」
「子猫達もいるわね」
「外は寒いよ」
今は冬で雪が降っている、どう見てもだ。
「それじゃあね」
「ええ、保護しましょう」
「凍死しかねないから」
「それじゃあね」
二人でこう話して窓を開けてだった。
猫の一家を保護しようとしたら。
猫達は逃げ出した、そうしてこの時は保護出来なかったが。
レニーはナサニエルに言った。
「今日は逃げられたけれど」
「やっぱり保護しないとね」
「ええ、いけないから」
「あの子達のことを考えると」
「だから何とかね」
「保護出来る様にしましょう」
「絶対に」
こう話してだった。
二人で家の傍に段ボールの小さな家猫が入られる場所を作って置いた。
「これでね」
「うん、猫達もね」
「中に入るわ」
「寒い中でも段ボールがあると」
「風は凌げるしね」
「結構暖かいしね」
「だからね」
それでというのだ。
「きっとよ」
「猫達は中に入るね」
「そうして保護が出来るわ」
こう話してだ、猫達が入るのを待った。それで子猫二匹の彼等がだった。
段ボールに入って保護された、見れば。
「黒と白の模様の子猫が二匹」
「間違いなくあの時の猫だね」
「じゃあこの子達をね」
「暫く僕達が預かって」
「そして里親も探しましょう」
こう話して猫達を育てだした、一匹は雄でもう一匹は雌で。
雄猫はゴールド雌猫はシルバーと名付けて去勢や避妊手術もして。
里親も探した、程なくして優しい家族が二匹を迎えた。ここから二人は思うところがあり野良猫の不妊活動も行う様になった。
ここでベニーはナサニエルに言った。
「子猫達は助けたけれど」
「あの母猫だね」
「あの娘は今も時々見るけれど」
「保護しないとね」
「子供達は保護出来たし」
それならというのだ。
「今度はね」
「母猫もね」
「保護して助けないと」
「駄目だね」
「だからね」
「機会があれば」
「保護しましょう」
二人でこう話した、そしてだった。
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