第二章
[8]前話
スタッフ達はボビーの里親を探したが彼女の話を聞いて世界中の者が手を挙げてきた、その状況を見て。
スザンウも驚いて言った。
「まさか」
「こんなに多いなんてな」
「世界中から是非にって」
「このボツワナだけじゃない」
「世界中から話が来るなんて」
「想像以上だ」
「これは凄い」
スタッフ達も驚きを隠せなかった。
「こんなことになるなんて」
「ボビーが生きていただけでも凄いのに」
「里親にという人が世界中から出るなんて」
「凄いな」
「これは」
「これならです」
スザンウは言った。
「絶対に」
「間違いないな」
「ボビーは幸せになれるぞ」
「怪我も完治したし」
「心ある人に家族に迎えられて」
「そうして」
「ええ、よかったです」
スザンウは笑顔で述べた。
「ずっと痛みに耐えて動きにくくて」
「何時食べられるかわからない」
「そんな恐怖にも怯えていただろうに」
「けれどもうそんなことは全部なくて」
「これからは」
「ボビーは幸せになれます」
笑顔のまま言った、そしてだった。
程なくしてボビーは心ある人に家族に迎えられた、彼女が旅立つ時スザンウはボビーに対して笑顔で言った。
「これからは幸せになるのよ」
「ワン」
ボビーは笑顔で応えた、そしてだった。
暫くしてキャンプのスタッフ達にボビーが家族と幸せそうに一緒に遊んでいる動画が送られた。その動画を観てだった。
その動画を観てだ、スザンウも他のスタッフ達も笑顔になった。
「よかったです」
「全くだな」
「奇跡が起こって」
「私達のところまで生きて来られて」
「怪我が治って」
「優しい家族の人達に迎えられて」
「本当によかったです、これからはこの娘はずっと幸せですね」
こう言うのだった、そしてだった。
皆でその動画を観ていった、そこにいるボビーは元気に動いていてもうあの時の彼女は何処にもいなかった。
オカバンゴの奇跡 完
2021・3・26
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ