第九話 決意を述べてその八
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それが即ちだ。そうなることだからだというのだ。
「嬉しいよ。じゃあその嬉しさと一緒にね」
「美味しいものを食べよう」
「コーヒーと。ホットケーキ」
「クリームだけじゃなくてシロップもかけよう」
「そうそう。ホットケーキだからね」
「ホットケーキにはシロップだよ」
千春もこの最高の組み合わせは絶対視していた。
「ホットケーキはシロップがないと」
「ちょっと違うよね」
「そうだよ。楓がないとね」
シロップは楓から採れる。それ故の言葉だった。
「だからね」
「楓ね」
「楓は奇麗なだけじゃないんだよ」
千春は楓についてもだ。吠えるのだった
「そうしたいい仕事もしてくれるんだよ」
「そうだね。シロップまでくれるから」
「とてもいい子達なんだよ」
「千春ちゃんって楓も好きだったんだね」
「皆大好き」
完全に友達を語る言葉だった。
「楓も他の皆も大好きだよ」
「皆?」
「そう。山の皆がね」
こう希望に言うのだった。
「千春大好きなんだよ」
「そうなんだ」
「そう。だから今は楓のシロップを食べようね」
「ホットケーキにたっぷりとかけて」
「希望はシロップたっぷりかけるのね」
「それが一番美味しいからね」
ホットケーキにだ。そうだというのだ。
「だからね」
「そうだよね。ホットケーキは」
「シロップをね」
「たっぷりとかけて食べると」
「一番美味しいの」
「それってどのホットケーキでもなんだよね」
ホットケーキといってもバリエーションがある。ただ焼いて終わりではないのだ。
だがどのホットケーキでもだ。シロップを大量にかけてだというのだ。
「それがいいんだよね」
「そうよね。じゃあ」
「うん、今もね」
笑顔で話してだった。そのホットケーキが来るとだ。
二人はそれぞれシロップをこれてもかとかけて。白から紅になったその生地を食べていく。そして満足した顔でだ。千春はこう希望に言ってきた。
「ねえ」
「ねえって?」
「千春のホットケーキ一枚食べる?」
こう切り出してきたのだ。
「どうかな。食べる?」
「あっ、それだったら」
地春の言葉を受けてだ。希望は。
少し考える顔になってだ。こう言ったのだった。
「僕もね」
「希望も?」
「僕のホットケーキ一枚食べる?」
希望からもだ。こう言ったのである。
「千春ちゃんもね」
「じゃあ二人でお互いに」
「交換して食べよう」
そうしようというのだった。
「それでどうかな」
「そうね。それじゃあね」
「交換して食べよう」
二人でそれぞれ言ってだ。そうしてだった。
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