六十六匹目
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ですか?」
「ふふん。僕のアイテムボックスの容積をなめるなよ? 屋敷の倉庫よりも広いんだからな」
「それはすごいですね」
エリザの声色が幼子をあやすような物であったので少しむっと来た。
まぁだからと言って文句を言うような子供ではないのだ。
衣装室に付いたので、アイテムボックスからエプロンを取り出す。
「シラヌイ様」
「いいよこの程度」
僕程度の年なら使用人に着替えを手伝わせる事もあるが、僕はそうしない。
家でも日替わりで僕付きのメイドはいるが彼女らにも触らせない。
「ですが礼服ですし」
礼服とはいえ男物である。
ハンガーにかけておけばそうそう崩れる物でもないし、そもそもそういった扱いには長けている。
アイテムボックスからハンガーと衣装掛けを出して脱いだ礼服をかける。
それをアイテムボックスに入れればOK。
アイテムボックス内は時間が止まっているので簡単には崩れない。
あとは私服を着てエプロンをすればOK。
「行くよ」
「むぅ…」
エリザは不機嫌そうだ。
なぜ触らせないかと言えば手つきがやらしいからだ。
風呂でも同じく。
しかも風呂では互いに裸である。
この体ではナニがとは言わないがまだ機能が成長しておらずそこまで強い欲求ではないとはいえ僕のこの鋼の理性をほめて欲しいくらいだ。
そしてこのショタコン…というかシュリッセル家の使用人たちは一切の例外なく有能だ。
「ほら、急ぐよ。エリザにも手伝ってもらうからね」
とひとたび僕が何かしらの指示を出せば
「はい。シラヌイ様」
と頼れる返事をするのだ。
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