アカデミー入学・2
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
サスケとこんな風にのんびりと歩いた事はなかったなぁ、と思ったりしながら教室の中へと入ってみる。
席は自由なイメージがあるから、適当な場所というより一番後ろの席を陣取ってみた。視力は十分にいいし、多分授業はそんなに真面目に聞かないんじゃないかなぁ、という気がしなくもない。
そしたら、何故かサスケも私の隣に座るという珍しい事が…。何ていうかこの俺の傍に近寄るんじゃねぇよ的な、柄の悪い空気を醸し出して座っている六歳児というのが何とも言えないというか。
けれど女の子がチラチラとサスケを横目で確認しながら、こそこそと内緒話しをしている所を見ると、やっぱりサスケはかっこいい!という原作でモテモテな所はここでも同じらしい。まぁ、顔は美形に育ちそうだけどね。
性格はツンデレだけどね。
「何だよ?」
あまりにもジロジロとサスケの顔を観察してたからか、流石にサスケから怪訝そうな表情と声が返ってきた。
「別に。サスケは目立つな、と思ってさ」
だからなるべくなら近づかないでほしいんだけどなぁ、なんてただ目立ちたくないからという理由だけでそんな言葉を口に出来るわけもなく。私はというと頬杖をつきながら、しみじみとサスケは人目を引くという事だけを伝えてみる。
「……人の事が言えんのかよ」
そしたら、サスケが半眼のまま呆れたようにため息交じりに言葉を吐き出した。まぁ…カカシが目立ったしね。そんなカカシと一緒にいた私が目立つのも必然で。
「すぐに忘れる程度だ」
接点のないカカシの存在なんて、一週間も経たない間に忘れると思うし。その後はのんびりとアカデミー生活を楽しんでみようかな、と。
そんな意味を込めてサスケに言ってみれば、返ってきたのは溜息だった。
何ていうか……最近、サスケもこういった溜息が増えてきて、子供らしくない場面が多々増えてきたんだけどなんでだろう。
肩を竦めてハッと鼻先で笑ったり、呆れた表情を浮かべながら深い溜息を吐き出す小学一年生って結構微妙じゃないかな。慣れれば、それはそれで可愛いんだけど。
……サスケの満面の可愛らしい笑みって見てみたいかも。
無邪気な笑顔も可愛いと思うんだけどなぁ。
「兄貴の言った通りだな」
サスケに怒られそうな事を無表情を装いながら考えていたんだけど、突然イタチの名前が出てちょっと驚いたというかね。
「イタチさんの言った通り?」
上擦りそうになる声のトーンを落としながら、引き攣った口元を隠す為にわざとらしく首を傾げてみる。
サスケの表情の事からうちは兄弟の無邪気な笑みはどうだろうかと、そんな事を考えていた所でタイミングよくイタチの名前が出たから驚いたというか……一瞬、イタチに頭の中ではアレコレまったく別の事を考えてるって見抜
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ