アカデミー入学・2
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に、とあの時のサスケのツンツンの態度を思い出して思わず溜息が漏れてしまう。
「「……」」
「自己紹介でもするか」
無言のサスケとシカマルに、気を取り直して自己紹介の提案。
やっぱり無言のままだったけど、気にしていたら話しが進まなさそうだから私からする事に決めてさっさと口を開く。
「俺は夜月ランセイ。趣味は色々。大体工房に篭ってるか修行のどっちかだ」
母さんと縁側でお茶を飲むという寛ぎな癒しもあるけどね。
あっさりと終わった自己紹介だけど、気にせずにサスケに視線だけで促す。
「……うちはサスケだ。ランセイとは少し前に知り合った。趣味も言うのか? …言うんだな。俺の趣味も修行か。ランセイを叩きのめすのが目標か。お前は?」
「……奈良シカマル。趣味っつーか、昼寝は好きだな」
軽く流しそうになったけど、何気にサスケが物騒な言葉を口にしたよね。
シカマルの趣味は予想通りだったけど、サスケの私を叩きのめすのが目標ってどれだけ悔しかったんだろう。同じ年の私に負けた事がものすっごくプライドを傷つけたんだろうけど。
「「「………」」」
自己紹介が終わると同時に重なる沈黙。
うんうん。三人とも口が達者なわけじゃないもんね。 この後は何を話そうかなんて、露骨にどうしようか迷う二人も珍しいし助け舟は出したいんだけど、やっぱり私も口下手だし寡黙設定を崩したくはないし。
まぁ、沈黙でも仕方ないよね。まだ会ったばかりだし。そんな事を考えながら成り行きを見守ろうとしてたら、シカマルがそういえば…と私を見上げてきた。
「…っつーか、夜月を叩きのめすのが目標って……強いのか?」
「ランセイでいい」
苗字で呼ばれる事に慣れてないから、こっそりと訂正。
「……強そうに見えねぇけど」
分かったとばかりに頷きながら続けるシカマル。
「コイツは……変わり者で細くて筋肉がなくておかしくて変な奴だけど、確かに強い……が、次は俺が叩きのめす」
それに答えるのはサスケ。
殆ど悪口に聞こえたんだけど、私の気のせいかなぁ…。
「まぁ、変な奴っていうのは同感だけどな」
「あぁ。それを分からなきゃランセイと会話をするのは無理だろ」
というか、新種の苛めだろうか。
サスケはサスケで変わり者とかおかしいとか変な奴とか言うし、シカマルも初対面なのに同感なんて言ってるし。
単に寡黙設定なだけなんだけどね。
へこんでる私なんてどうでもいいのか、子供らしくない二人はそのまま話しを進めていく。私の名前もチラホラと聞こえる所をみると、まったく無関係ではないらしいんだけど、何となく入りにくくてそのまま廊下の方に視線を移した。
ぼけぇ、としながら外を見ていれば、元気な子供たちが駆け回ってる
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