アカデミー入学・2
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かれたのかと思っちゃったよ。
動かない表情筋にこの時ばかりは感謝しながら、サスケの反応を伺ってみる。
「……別に、ランセイは変わり者だって兄貴と話してただけだ」
「………」
待ってみたらそんな言葉が返ってきて、ちょっとへこみかけた私の耳に届いたのは笑いを声。
「……?」
子供特有の高い声。でも男の子の声だってわかる程度の音。この柄の悪い空気を醸し出しているサスケの近くに座るなんて、何て度胸のある子供だろうかと声の主を探してみたら、思いの外近くに居た。
というか、一段下がった所の私の目の前に座っている黒髪のツンツン頭。ツンツン頭といっても、上の方で然程長くもない髪をギュッと一まとめに縛っているからツンツン頭に見えるだけ。
はっきり言ってこの後姿だけで誰、なんて事は十分過ぎる程分かる。
「メンドクセェ奴かと思ったら、なんか馬鹿っぽい話ししてんだな」
声は幼いけど、この三白眼といいメンドクセェという台詞といい、目の前に座っているのはシカマルだろう。
原作キャラとの絡みが多い事に頭を抱えたくなりながら、私はとりあえず不思議そうにシカマルを見つめてみた。
馬鹿っぽい会話というか、サスケにまで変わり者だって言われてちょっとへこんでただけなんだけどね。先日、ナルトに言われたばっかだし。
そんな私の視線を真っ向から返すシカマルは、意思の強そうな光を眼差しに宿しながら、私を観察するように視線を軽く流していく。
多分、私が普通の子供だったら気づかなかった程度の観察。この辺りは流石IQ200。ソツなくこなすって感じかな。
「………」
とりあえず視線を先に逸らすのもどうなんだろうという事で、じぃっとそのままシカマルを見てたらサスケに脇を小突かれた。
「サスケ?」
握り拳で軽く押された程度だからまだマシだけど、グリングリンとされたらくすぐったいからね?
「…ランセイ」
これ以上は止めてねと、ほんの少しだけ眼を細めてサスケを見たら、やっぱり溜息混じりに名前を呼ばれた。
多いね。溜息混じらせるの。
「どうした?」
まったく子供らしくないんだからと聞いてみたら、何故かシカマルの溜息まで聞こえ出した。溜息の二重放送をされる覚えはまったくないんだけど…。
「お前が変な奴だと俺は知ってるが、他の奴はまだ知らないんだからそこまで見るなよ」
「見ないで話しをするのはどうかと思うが?」
「会話無しだっただろうが」
呆れたように言い切られる。
なんていうかバッサリと切られた感じがしなくもないんだけど、その後サスケは何故かシカマルとアイコンタクト。
人見知り激しそうに見えたんだけど、私に対して激しかった理由はただのヤキモチだったのかな?
イタチをとられるとか。そんな事しないの
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