第四百五十六話 空から来た者達その三
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「そうです」
「そうなんだね」
「それでなんですが」
「うん、仮面ライダーだね」
「この店におられますか?」
「そこにいるよ」
石動は少年にカウンターにいる桐生と万丈を見つつ答えた。
「丁度ね」
「その人達がですか」
「そう、君達が探しているね」
まさにという言葉だった。
「仮面ライダーだよ」
「そうですか」
「ああ、俺は仮面ライダービルド」
「仮面ライダークローズだよ」
桐生も万丈もここで名乗った。
「万丈龍我だ、覚えてくれよ」
「桐生戦兎だよ」
二人は変身しない時の名前も名乗った。
「宜しくな」
「これからね」
「まさか本当におられるなんて」
少年は二人の名乗りに驚きを隠せない顔で呟いた。
「驚きました」
「そうだったんだ」
「それでおられるなら」
少年は桐生に応えてさらに言った。
「奇麗なお姉ちゃんとか」
「そうした人もいるけれどな」
それでもとだ、今度は万丈が答えた。
「俺達はこの通りだ」
「そうですか」
「ああ、悪いな」
「いや、悪くないです」
少年は万丈の今の言葉には笑って返した。
「別に」
「男でもいいんだな」
「はい、それで名前言ってもらえましたし」
少年はさらに言った。
「今度はです」
「君達がか」
「俺達の番ですよね」
「名前を教えてくれるんだな」
「はい」
こう桐生に答えた。
「そうさせてもらいます」
「私はイカロス」
少女から名乗った。
「マスターのエンジェロイド」
「おい、お前から名乗るのかよ」
少年は少女に目を驚かせ等身まで変えて抗議した。
「違うだろ」
「マスターが先に」
「今の展開はそうだろ」
二等身になって言うのだった。
「そこは」
「すいません」
「名乗ったらいいさ、だったら最後までな」
「名乗る」
「そうしろ」
「わかりました」
少女は少年の言葉に頷いてだった、あらためて二人に名乗った。
「名前はイカロスといいまして」
「うん、さっき言った通りに」
桐生が応えた。
「それでエンジェロイドだね」
「シナプスから来た戦略エンジェロイドです」
こう名乗るのだった。
「タイプアルファ、飛行速度マッハ二十四、無酸素活動時間連続七二〇時間です」:
「いや、そういうのはいいからな」
万丈はこう返した。
「データは」
「そうですか」
「後で話してくれたらいいけれどな」
それでもというのだ。
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