第四百五十六話 空から来た者達その二
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「来るのは」
「ああ、これまでの子はな」
「だとするとな」
「今回来る人もか」
「俺達より年下じゃないか?」
「そう言う根拠は勘か」
桐生はコーヒーを飲みながら話す万丈に問うた。
「それかこれまでがそうだったからか」
「両方だよ」
万丈は即座に答えた。
「それはな」
「そうか、両方か」
「ああ、だから外れるかもな」
「そこはわからないんだな」
「そうだよ、悪いか」
「お前らしいな、しかし俺もな」
桐生は考える顔になって答えた。
「これといってな」
「根拠はないか」
「ああ、他の世界から誰かが来てもな」
それでもというのだ。
「何となく俺達より年下だって思うな」
「そうだな」
「けれどな」
「勘だな」
「それでこれまでのことだな」
「そうだろ、計算でそういうのはわからないだろ」
「わかる筈ないだろ」
桐生は万丈に即座に返した。
「こんなことが」
「やっぱりそうだよな」
「天才物理学者でもな」
桐生はここでも自分のことをこう言った。
「それでもな」
「わからないことがあるよな」
「こんなことはな、けれど来たらな」
「その時はだな」
「その人達の世界に行くからな」
桐生はこのことは強い声で真剣な顔で言った。
「そして」
「スサノオと戦うか」
「そうするからな」
「わかってるぜ、俺だってな」
万丈は向かって行く顔で返した。
「そのつもりだよ」
「そうだよな、それじゃあな」
「他の世界から来た人が来たらな」
「まず話を聞くぞ」
「ああ」
二人でこうした話をしているとだった。
店に誰かが来た、石動がいらっしゃいませと言ったその相手は。
黒いあちこちが尖った感じの短めの髪の毛ではっきりした茶色の目の穏やかな顔立ちの小柄な少年だった、着ているのはこの世界の日本の服だった。
その彼は店に来るとこう言った。
「あの、ここに仮面ライダーの人達はいますか?」
「仮面ライダー?」
「はい、この店にいるって言われたんですが」
少年は石動に答えた。
「それでここまで来たんですが」
「私もです」
青い静かな垂れ目でピンクの短い髪の毛と露出の高い私服の少女もいた、背は少年よりも高く胸が目立っている。
「マスターと同じことを言われました」
「マスター?俺じゃないよね」
「俺のことです」
少年が石動に答えた。
「それは」
「君この娘のマスターなんだ」
「はい、話せば長くなりますが」
「ええと、仮面ライダーを探してるんだね」
「はい」
少年は石動に再び答えた。
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