『バイバイ』
[2]次話
ねぇ「バイバイ」って言ったよね。「明日もね」って言ったよね。もう君は此の世に存在しないなんて嘘だよね。
バイバイ、バイバイ、バイバイ、バイバイ、バイバイ...そんな別れ際の言葉さえ呪いたい。
みんなで手ぇ振り合って、笑顔で「また明日も会えるように」って願いを込めて言ってる言葉。
僕はみんなと違って「当たり前に明日も会える」わけじゃないから。特別な願いを込めて言ってる言葉。
「バイバイ」と「明日もね」が二度と交わせないなんて。
僕の妙な劣等感や無駄なプライド、異常な弱さだったり、逆に冷酷過ぎたり。
止まらない殺意、そして支離滅裂で錯乱状態だったり。
普通なら関わりたくないレベルの僕の総てを、優しく肯定してくれた君。
唯一無二の君がいないなんて僕も死んだと同じ。
ねぇ「バイバイ」って其の「バイバイ」じゃないよ。早く戻って来て。
「バイバイ」に「バイバイ」してよ。
こんな悪い冗談、勿論夢の中でしょ?
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ