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パチュラー=パーティーの時に
第一章

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                パチュラー=パーティーの時に
アメリカでは結婚式の前に独身男性が友人達と共に最後の夜をパーティーをして過ごす。これをバチュラ=パーティーと呼ぶが。
 ミシガン州出身でテネシー州に住んでいるミッチェル=クラドック髪の毛を短くしている一八〇の背に筋肉質の身体のアフリカ系の彼はそのパーティーを楽しんでいた。仕事は近所のハンバーガーショップの店長で美味いと評判である。
 それは朝からはじまっていてだった。
「明日だな」
「明日まで楽しもうな」
「だから今日は盛大に飲もう」
「そして楽しもう」
「それも朝から」
「朝からそうしよう」
 友人達は笑顔で言った、そしてだった。
 主役のミッチェルも笑顔で言った。
「これで独身生活も終わりと思うと」
「感慨があるな」
「どうしても」
「これからは一人でなくなっても」
「一つのことが終わると思うと」
「君もそう思うな」
「全くだよ」
 ミッチェルは友人達に笑顔で応えた。
「僕も明日からは二人で暮らすんだな」
「そうなるな」
「じゃあ今日は朝から飲むぞ」
「早速朝ご飯を作ってるし」
「ソーセージにスクランブルエッグにサラダ」
「そしてベーコンも焼いている」
「お酒もあるしどんどん飲んでいこう」
 皆でこうした話をしてだった。
 飲んで食べてご馳走を次から次に出している時に。
 ふとだ、友人の一人が気付いた。
「家の前に犬がいるぞ」
「あっ、本当だ」
「茶色の毛で垂れ耳だね」
「大きさは普通位かな」
「何だあの犬」
「どうしたんだ?」
「折角パーティーしているし」
 ミッチェルがここで友人達に言った。
「あの犬も参加してもらおうか」
「それがいいね」
「折角幸せなパーティーだし」
「それならだね」
「あの犬にも参加してもらおう」
「そうしてもらおう」
 友人達も頷いた、そしてだった。
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