外伝〜彷徨える霊姫〜 前篇
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纏い、全身が骸骨になっている幽霊らしき存在や人の顔らしき部分を無数に付けた巨大な何かの塊が現れた!
「あ、あの魔獣――――――いえ、魔物らしき存在はまさか……!」
「!?目の前の存在はセンサーが全く反応していません……!」
「――――――!?」
「や、やっぱり、ぼ、ぼぼぼぼぼぼ、亡霊ですの……!?」
「フフ、例の”教団”にいた頃に見かけた”本物の悪魔”よりは実力は劣っていると思うから、そんなに怖がる必要はないと思うわよ。」
「とはいっても、”亡霊”等結社時代でも戦った事がない”非現実的な存在”だから警戒するに越したことはないな。」
初めて見る亡霊達を目にしたアルフィンは信じられない表情を浮かべ、アルティナはクラウ=ソラスのセンサーに何の反応もない事にクラウ=ソラスと共に驚き、デュバリィは表情を青褪めさせて混乱し、デュバリィの様子を見たエンネアは苦笑し、アイネスは警戒の表情で自身の武装を構えた。
「”死魂霊”に”魂の狩人”か。」
「”魂の狩人”達は私達が相手をするわ!貴方達は”死魂霊”の相手を!」
「了解しました!――――――これより迎撃を開始する。行くぞっ!!」
「おおっ!!」
一方敵の正体がわかっていたセリカは静かな表情で呟き、ロカは自分達が担当する相手を口にし、ロカの言葉に頷いたリィンは号令をかけて戦闘を開始した。亡霊達の数は多かったが今までの経験で成長していたリィン達の敵ではなく、またセリカ達の加勢もあったので、危なげなく現れた亡霊達全てを殲滅した。
「ふう……何とか終わりましたね。」
「ま、厄介な”魂の狩人”は”助っ人”の連中が全て相手してくれたおかげで、大分楽だったがな。」
戦闘を終えたステラは一息つき、フォルデはセリカ達に視線を向けて呟いた。
「今のが”本物の亡霊”………”ローゼングリン城”にも”亡霊”に似た魔物達はいましたが、全然違いましたわね……」
「よく御伽話等では亡霊は”光”が弱点のようにされていますが、その点に関してはまさにその通りでしたわね。実際、空属性の魔法がよく効いていた事もそうですが、エリゼさんやルシエルさんが扱う光の魔術にも相当効き目があったようですし。」
「ええ、ですから”光陣営”の神々を信仰している神官の方達もそうですが、”神聖属性”の魔術を得意とする天使族の方達は亡霊にとって”天敵”に当たるのです。」
「――――――何にしても”この世ならざる存在”への対抗手段が今の私達には十分ある事が先程の戦いでよくわかりましたね。」
セレーネは不安そうな表情で呟き、ミュゼの言葉にエリゼは頷いて説明を捕捉し、オリエは静かな表情で呟いて武器を納めた。
「リィン少将、今回の要請(オーダー
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