外伝〜彷徨える霊姫〜 前篇
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、ミュゼは苦笑しながら僧院を見つめ
「フン、確かに間違いなくいるな。――――――それも相当な数が。」
「ええ。――――――死してもなお、この世に留まり続けている哀れな魂達が。」
鼻を鳴らして呟いたベアトリースの言葉に頷いたルシエルは厳しい表情で僧院を睨んだ。
「例のクロスベル動乱で思い出したが……動乱時、確かエリゼちゃんが例の”神殺し”一行と”月の僧院”を攻略したんだったよな?」
「はい。それと”西ゼムリア通商会議”の際も私の目を盗んでグロリアスから抜け出したリフィアがこの遺跡を探索しましたから、リフィアの捜索の時にもリフィアの捜索の支援要請を受けて頂いた”特務支援課”の方々と共にこの遺跡内を探索しました。」
フォルデに訊ねられたエリゼは答え、エリゼの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ふふ、さすがはリフィア殿下。噂に違わぬご活躍ぶりですわね♪――――――そういえば、姫様の話ですとオリヴァルト殿下も”西ゼムリア通商会議”の際にクロスベル市内で”ご活躍”されたとか♪」
「ええ………お兄様ったら”みっしぃ”と一緒に踊った事もそうだけど、お兄様の捜索を頼まれた”特務支援課”の方々からヴァイスハイト陛下と協力して何度も逃亡した事を自慢げに語っていたわ。」
「殿下の捜索を依頼したのは間違いなく兄上でしょうね……」
(お父様……一体何をしていらっしゃっているのですか……)
ミュゼに話を振られたアルフィンは困った表情で答え、アルフィンの話を聞いたリィン達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クルトとリィンの中にいるメサイアはそれぞれ疲れた表情で頭を抱えた。
「コホン。リィン少将、今回の要請――――――”月の僧院”に起こった”異変”解決の件に関して、クロスベル側が雇った傭兵達との共同作戦との事ですが、もしかしてその傭兵達とは以前のルーレの件の彼らの事ですか?」
「俺も詳細は聞いていないが多分そうだと思う。今のクロスベルで”傭兵”として活動している勢力と言えばジェダルさん達しか思い当たらないからな。」
咳払いをして緩みかけていた空気を正そうとしたルシエルに訊ねられたリィンが答えたその時
「――――――一応俺達もクロスベルからは”傭兵”として扱われているのだがな。」
女性の声が聞こえた後、セリカ、ロカ、サティア、リタ、ナベリウスがトンネルへと続く山道から現れてリィン達に近づいた。
「あ、貴方達は確か”2度目のアルスター襲撃”の際に”劫焔”と戦った………」
「げげっ!?ま、まままままま、まさか今回の件で私達と協力するクロスベルが雇った”傭兵達”とやらは貴方達の事ですの!?――――――”嵐の剣神”セリカ・シ
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