第二章
[8]前話
「それでもです」
「ちゃんとですね」
「こうして幸せに暮らせますね」
「それが可能ですね」
「工夫と努力で」
「そうです、私達もこの娘が自由に動ける様になってよかったです」
こう老夫婦に話してキャシリーを託した、キャシリーも幸せな暮らしに入ったが。
マックの飼い主達もキャシリーの飼い主達もお互いのことを知った、それでツイッターでお互いに連絡を取って。
マックとキャシリーを会わせた、すると。
「ニャア」
「ニャオン」
二匹はお互いにじゃれ合って遊びだした、それぞれ車椅子で警戒に動きながら遊ぶ。その光景を見てだった。
二匹の飼い主達は笑顔で話した。
「いいですね」
「本当にそうですね」
「足が不自由でもこうして遊べる」
「普通の猫達みたいに」
「車椅子があるからですね」
「それが出来ますね」
猫用のそれがというのだ。
「本当に」
「それがよかったですね」
「この子達にとって」
「生きられるだけでなく」
「普通の猫達と同じ様に動けて」
「全て動物病院の人達のお陰です」
車椅子を造ってくれた彼等のというのだ。
「まことに」
「左様ですね」
「何と感謝していいか」
「わからない位です」
彼等を見つつこう言う、だが。
動物病院の人達はそれは当然と言った、それが動物病院のスタッフ即ち動物の命を司る人間の義務だというのだ。
それでだ、飼い主達に言うのだった。
「何かあったら私達に言って下さい」
「車椅子のことも」
「猫達の為に何でもします」
「そうさせてもらいます」
どちらの病院のスタッフ達も笑顔で言った、そうしてだった。
マックもキャシリーもそれぞれの飼い主達だけでなく動物病院のスタッフ達からも大事にされた。そうして二匹共幸せに過ごした。
いつも駆け回る猫達 完
2021・3・21
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