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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
079話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その6
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だけど、そこで慎二さんは士郎さんにとある情報を教えてくれた。
なんでも一成さんが住んでいる柳洞寺にマスターがいるという。
ライダーの情報が正しければ魔女が住んでいて大規模に魂を集めているという……。


嘘くさいけど帰り際にライダーに外まで見送りをされて、士郎さんがまだ慎二さんを信じたいのか『慎二の事を頼む』と言っていると、ライダーは意外にもいい感じに受け答えをしてきた。

『人がいいのですね、あなた……』

むっ……?意外にライダーさんも話が通じるしそれにいい声しているし、スタイルもいいし、もし本当に桜さんが呼び出したサーヴァントであるならば桜さん次第では共闘ルート……もっと突き詰めればライダーさんルートもあり得る、のか……?
いや、もしなくとも考えようによってはゲーム的に考えればファンディスクでヒロインになる得るのではないか!?
いやー。なんかわたしの脳内がマジでフル回転!!しているけどまさか、受信している……?よもやよもや……。





帰りにどこから来たのか一成さんと遭遇してちょうどいいから異常はないかと聞くと山には今目を奪われるほどの女性が客人として来ているとか。
どうやら話は本当らしい。

そして家に帰ると一番にセイバーさんが玄関を開けたところで待ち構えていた。
うーん。セオリーな展開……。
しかも凛さんもなぜか私服でいる。
士郎さんはちょうどいいから先ほどの情報を話す。

話をしていくうちに士郎さんはライダーは英雄らしくないという。
セイバーさんは訳が分からないというが、凛さんはなんとなくわかるという。
話によれば、サーヴァントはマスターの性格に近い英霊が呼ばれるとか。
高潔な意思の持ち主なら真っ当な英雄。
逆に性格が歪んでいる、異常がある、心に深い傷を持つものならそれ相応なものが呼ばれるとか……。
うーん……ますます桜さんと被る感じだね、ライダーさん。

それと凛さんは柳洞寺にはいないと思うらしいが、セイバーさんは違うらしい。
話によると柳洞寺には落ちた霊脈があるという。
お山には結界が張られていて、人間は大丈夫だけどサーヴァントは山門以外は侵入できないし、なまじ強行突破して足を踏み入れると能力が低下するという。
ん……?でもなんでセイバーさんはそんな情報を事前に知っているのか?
ははーん? もしかしてセイバーさんは前回の聖杯戦争にも呼び出されていて記憶も維持されているのかな?
でも、そういうのって普通前回の記憶って引き継げるものなのかな?
なにかカラクリがありそう。

でも、わたしはすぐに気づけたけどこの時の士郎さんは気づかなかったみたいでなんか違和感がある程度くらいにしか分からなかったみたい。
まぁそうよな。
そしてセイバーさんはすぐにでも攻め込むべきだ
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