第三百三十話
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第三百三十話 先生達もまた
今田先生と今日子先生はポートピアの塔の前でのカーミラとの勝負に赴く前に特別の魔法の衣で作ったそれぞれの法衣を着てだった。
マントに帽子も被った、そして。
ブーツも見た、今田先生はそのうえで今日子先生に問うた。
「どうかしらこの格好」
「素敵よ」
今日子先生は笑顔で答えた。
「帽子もブーツもマントもピカピカで」
「クリーニングもしてもらって」
「使い魔の子達にもよね」
「奇麗にしてもらったから」
それでというのだ。
「奇麗になっているのね」
「そうよ、私の服やブーツもよね」
「ええ、とてもね」
今度は今田先生が笑顔で答えた。
「奇麗よ」
「そう、よかったわ」
「もう魔女の女王様みたいよ」
「そこまで奇麗なのね」
「素敵よ、今日子ちゃん」
今田先生は笑顔のままこうも言った。
「本当にね」
「女王様みたいなのね」
「銀のね」
「それを言うと香ちゃんもよ」
「私もなの」
「ええ、魔女の女王様みたいよ」
今田先生もというのだ。
「金のね」
「つまり私達はどちらもなのね」
「そうね、女王様ね」
「そこまで奇麗なのね」
「じゃあ後はね」
「ええ、香水を付けて」
先生達もそれを付けると言うのだった、カーミラと同じであったが二人はこの時おおよそ彼女もそうしていると考えていた。
「飾ってね」
「香りでもね」
「そうしてね」
そしてというのだ。
「戦いに行きましょう」
「ええ、戦いは飾る」
「それが魔女の戦いだから」
「香水も忘れたら駄目ね」
「香水は私は金木犀にするわ」
「では私はダリアにするわ」
先生達はこう話して香水も付けてだった。
箒に乗って戦いの場に向かった、先生達も飾ってそのうえで戦いに向かった。美しきライバルとのそれに。
第三百三十話 完
2021・1・1
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